完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


朝日新聞の良心?

 ウチにも10代後半、高校生の娘がいます。いま娘たちの間のメーリングリストツイッターなどで、山口県庁前で起こっていることが、静かに伝えられ浸透しつつあります。
 10代の子供たちが上関にできる原子力発電に反対し、県庁前でハンガーストライキをはじめてきょうで9日目。かなり厳しい時期に入りました。もしかしたら関西の新聞やテレビでは伝えられているのかもしれませんが、しかし関東の新聞やテレビではほとんど伝えられていません。
 でも、かすかに朝日新聞だけは、既存メディアが「なぜこれを伝えることができないか」ということを伝えてくれたような気がしました。広告という手法の中に、ジャーナリズムの良心?のようなものを見たような気がします。下の広告は、1月28日の朝日新聞(山梨版10ページ)に掲載されていた「これからのこどもエネルギークイズ」という広告です。

↑クリックすると大きくなります。大きな広告だったので、ウチのスキャナーでは全体を拾いきれず、二枚の画像を合成しているので真ん中あたりに少しゆがみがあります。
太陽光発電」や「燃料電池」などは対象からはずされていて、新聞の読者を馬鹿にしているようでもあり、一見すると「これ以上ない!」というくらいの稚拙な広告に見えます、が、実は多くのことを我々読者に広告することが計算しつくされた優れた広告ではないかと思うのです。そう思ったキッカケは、広告なのに「ママのカミナリ発電」というのを選択肢のひとつとしている点でした。
 注目してほしいのは「ママはいつも怒っているし……」という真ん中のケンイチ君の吹きだしです。この吹きだしは広告を見る人(特に母親層)に不快感を与え、反感の感情を植えつけてしまいます。広告を作る側の人間から見ると、ありえない手法です。しかも朝日にこれだけ大きなスペースをとってカラーで掲載しているのですから、優秀な代理店が請け負った仕事であることはまず間違いありません。
 さらには、
朝日新聞の読者を馬鹿にしたような回答例と回答者の顔の表情、
●広告なのに、(これ以上やると広告主に気が付かれてしまうというくらい)暗い曇った表情のカッパ風のキャラクター、
●「電気事業連合会」という名前だけ見るとなんだか中立公平そうな団体が、実は、日本原子力発電(株)、電源開発(株)、日本原燃(株)の主には三社によって構成されていて、原子力推進企業だけが集まった団体であることを広告の右下の部分でさりげなく広告している点、
●現状でも電気は余ってしまっているので、原子力発電の必要性は「発電時の」炭酸ガスの発生量でしか主張できないということを広告してしまっている点、などなど。


というわけで、一方的な論理で原発を推進する電事連をスポンサーとして受け入れてしまった朝日新聞幹部は最低最悪ですが、この広告を作った作り手は、なかなかやり手だと私は思うのです。
 でも最大の広告内容は、
朝日新聞の有力なスポンサーには「電気事業連合会」がいますよ!(だからお届けする情報は偏りがちになりますよ!)、ということを読者に広告したかった……?
 同様に、他の新聞社も民間企業である以上、有力な広告主のことを無視することはできません。テレビも同様。NHKはご存知のように国営テレビのようなものだし、民間のテレビ局も電力会社や石油会社、それに電化製品企業や自動車メーカーなどのスポンサーがなければ運営できないわけです。このあたりに既存メディアの限界を感じるのですが、ワイファイ環境が普及しテレビや新聞を見る必要がなくなり、携帯電話さえも必要なくなりつつある携帯世代の子供たちの間では、スポンサーに依らず、個人で情報を発信できる新しいメディアが、静かに、しかし急速に浸透しつつあります。これは既存メディアにとっては脅威なわけで、ネットやメールを悪者扱いする風潮(悪い点があるのも確かだけど)は、今後、ますます過激化するものと思われます。
 雑誌「広告批判」の主宰者で、朝日新聞にも「CM天気図」という連載ページをもつ広告の専門家の天野祐吉さんは、この広告をどのように見たのだろうか?……ちょっと気になるところです。