トマトが一番おいしい季節をご存知ですか? 夏だと思うでしょう! 育てたことのある人はご存知かもしれませんね。トマトが一番おいしいのは、「10月」だと思うのです。霜がおりる少し前のトマト、これが一番おいしい……これは近くのトマト農家の嘉山さんとも、一致した見解です。なぜか今頃、トマトは抜群においしくなるのです。
↑ ここ数年、我が家のお気に入りは、このマイクロトマト。ワイルドトマトとも呼ばれ、とにかく丈夫で、脇芽欠きや屋根掛けなども不要。地面に這わせてもいいし、支柱を立ててそこに沿わしてもいい。こぼれ種で発芽するので、これが畑のアチコチにあります。
↑ そしてこのトマトがひと粒ずつ、おいしいのです。そこで、たくさん集めて煮込んでスープやソースを作ったり、あるいはドライトマトを作ったりします。天板の上にオーブンペーパーを敷いて、そこにトマトをギッシリ並べます。
↑ パンを焼いたあとの石窯の余熱+追い炊き少々。
↑ するとこんな感じでドライトマトの完成。輪切りのドライトマトと違って、トマトの甘みと酸味と旨みが、皮の中で凝縮されます。我が家ではこれをオリーブオイルに漬け込んで瓶詰めで保存しています(ただし要冷蔵、早めに食べたほうが美味しい)。
↑ これは石窯の余熱を使った別のバージョン。リンゴを輪切りにして、お砂糖少々とシナモンをふりかけるだけでできる、焼きリンゴのお菓子。栗の根っこを乾燥させ、それをオキにして使うとシナモンの香りと混ざってとてもいい感じのスモーク臭がつきます。
↑ そして、これが10月のトマトの完成形。10月のトマトはもちろん生で食べても美味しいのですが、木なり完熟のマイクロトマトのドライトマトをたっぷり使ったペペロンチーノ。バジル、オレガノ、タイムをたっぷりかけていただきます。あー、思い出しただけで、口の中がパブロフの犬になってしまいました……。