Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


7年落ちの初代アウトランダーPHEV(交流100V出力コンセント付)、オススメです。

優れたところもたくさんある電気自動車ですが、弱点もあります。
ひとつは、電池は(ガソリンなどと違って)満タンだろうが、空だろうが、電池の重さは変わらない、つまり「電気自動車は、いつも重い」ということです。

最近は、航続距離の長い電気自動車がもてはやされる傾向にあるようですが、航続距離を長くしようとすると、空であっても重い電池をいつも大量に積んで走っているということになります。ちょっとコンビニまで、という場合も、重い電池を移動させなければいけないわけです。


⇧小さなボディに小さめの電池を搭載したアイ・ミーブ。リヤ駆動で、大胆にも前後のタイヤサイズを変えるなど、斬新なアイデア満載で、(特にSCiB電池モデルは)よく出来た電気自動車だと思うのですが、悲しいかな思いのほか売れなかったようです。ウチでは、中古が底値の頃に30万円代で手に入れました。初度登録からすでに10年以上たっているのですが、よく走るし、往復100㎞以内であればこれで十分、というか、重心が低く、バランスもよくて、紅葉のワインディングを走るにはとても気持ちのいいクルマでもあります。

逆に小さな電池のクルマは、軽くて電費もよく、地球にも優しいのですが、長距離を走る場合、出先で急速充電器を使用する必要があります
現在のところ、急速充電器の多くは化石燃料でつくった電気の割合が多いので、それでは「EV for Earth」にならなくなってしまいます。
一方、日当たりのいい一戸建て住宅街では、太陽光発電はいまや当たり前の技術として普及していて、昼間、電気自動車の充電をすれば、それだけ化石燃料の使用を減らすことができます。


⇧中古の電気自動車を何台か手に入れたので、晴れた日の日射を無駄にせずに済み、車庫の屋根に貼った中古のソーラーパネルなどで、とりあえず電気自動車の充電はまかなえています。土地に余裕のある田舎の場合、簡単な構造のソーラー充電システムを2~3セット用意し、中古電気自動車を複数台、手に入れれば、化石燃料を使わず、燃料代もゼロ円で、不自由なくクルマが使える、というのが現代文明です。新車のガソリン車を買うくらいの金額で、中古の軽電気自動車であれば3台くらい買えたりします。


たとえ自分の家に太陽光発電がなくても、近くの家の屋根にソーラーパネルが載っていればいいのです(特に同じトランス管内であれば、なおさら)。はるか彼方の火力発電所原発などから送られてくる電気と違って、送電ロスはほとんどなしで、再生可能エネルギーで充電ができるわけです。
また、電池は消耗品であり、家でゆっくり充電するのであれば痛まないけれども、外で急速充電すると電池が痛む、つまりそれも、地球に優しくない、ということもあり、そのあたりでも(急速充電ではない)家庭での普通充電(100Vもしくは200V)がオススメです。

話が逸れました。戻ります。
電池が重いことの他にも、電気自動車には欠点があります。電気自動車には4輪駆動が少ないのです。雪国や寒冷地に住む人にとって、これはちょっとつらい……。

そんな思いでいたのですが、ひょっとしたらこの電気自動車が我が家にとっては最善の選択なのではないか? という勝手な思い込みのクルマが見つかり、買ってしまったのでした。
それが、半年ちょっと前のこと。結果を言うと、これが大正解でした。

クルマは初代のアウトランダーPHEV(プラグイン・ハイブリッドEV)。


⇧もちろん中古。
完全なEV(電気自動車)ではなく、非常時用?にエンジンも積まれているのですが、他のEVと同様、充電ケーブルをつなぐことでソーラー発電で充電来ます。そしてこのクルマは4駆なのです。

 

で、何が一番良かったか? というと「冒険ができること」。
これまでも我が家には(いずれも軽の中古車ですが)複数台の電気自動車があり便利に使っていました。これまでは運良く「電欠」により路上で止まってしまったことはないのですが、でも、怖い思いをしたことは数知れず。
登り坂の連続で急激に電池が消耗してしまい、インパネには「亀さんマーク」がペコペコ点滅。スピードも30㎞/hくらいしか出なくなりながらもなんとか家までたどり着いたということが何度かありました。
つまり、バッテリーだけがエネルギー源のピュアな電気自動車の弱点は、「ギリギリ帰れるかなぁ」というときに冒険がしにくいのです。ちょっと遠回りであったとしても、途中で充電所に立ち寄る必要があったのです。

ところがエンジンも載っているPHEVだと、その心配がありません。

ギリギリでなんとか辿り着いた急速充電器が時間外で使えなかったり、あるいは壊れていたりしても(結構あるのです)、PHEVであれば問題になりません。
小さな電池の電気自動車は環境には優しいのですが、それに乗っているひとにとって、電欠の問題はボディブローのように心のどこかに効いていたように思われます。

アウトランダーPHEVですが、手に入れてからすでに半年以上たっているのですが、ガソリンを入れたのは買ってすぐの頃の一度だけ。しかもそのガソリンはまだほとんど手を付けていない状態のまま残っています。そのため「たまにはガソリンを使って下さい」という警告がでるので、それを消すため補助バッテリーのターミナルを外してリセットしています)。
余談ですが、PHEVを電気自動車として使用する場合、ガソリンの劣化を防ぐため、ガソリンは一度にたくさん入れないほうがいいと思います。10リットルあれば100㎞ちかく走れるわけですから、日本の場合、その間に急速充電器もしくは、ガソリンスタンドが簡単に見つかるはずです。
ただし、シリンダー壁などの油膜保持やインジェクターのスラッヂ対策として、一週間に一度、1分ほどで十分なので、たまにはエンジンをかけてあげるといいと思います。

 

初度登録から8年が過ぎている初代のアウトランダーPHEVの中古車は、走行距離も6万㎞オーバーで、お値段は、本体価格約150万円でした。相場よりも少し高めです。
でもこのクルマに決めたことには理由があります。

今どきのクルマは優秀なので、新車から10年くらい経過したクルマでも故障は少なく、事故車でもない限り、ボディもしっかりしています。
つまり、電気自動車の中古車の場合、問題は駆動用バッテリーがどのくらい元気か?(劣化していないか?)が決め手になります。


ところで、電気自動車の駆動用バッテリーには保証制度があるのをご存知でしょうか?
たとえば三菱のアウトランダーPHEVの初期型の場合、
初度登録後8年以内(但し走行16万km以内)で駆動用バッテリー容量の70%を下回った場合、無償で修理・交換をしてくれます。
基準になる測定は、三菱のディーラーで行われます(ディーラーであれば簡単に測定ができるのです)。そのため、ディーラーに入ってきた中古車の場合、測定の結果、70%以下のものに関しては、駆動用バッテリーを新品に交換しているものが少なからずあり、それを探しました。
つまりこのクルマ、新車から7年落ちの中古車なのですが、駆動用電池は新品なのです。


⇧新品バッテリー(12kWh)で、パドル操作による回生発電や惰性走行をうまく使うと、80㎞ちかい航続距離が表示されることもあります。


新品バッテリーの初期型をどのようにして手に入れたかというと……。
まずは、ネットの中古車サイトでアウトランダーPHEVを扱っている三菱ディーラーを探しだします。
「駆動用バッテリーが新品の初期型アウトランダーPHEVの中古車を探している」との雛形文章をつくり、全国の三菱ディーラーに片っ端からメールを送りました。
その結果、中古車で再販するために新品に交換してい初代アウトランダーPHEVが4台見つかりました。その中から、AC100Vのコンセントの付いているものを選びました。


⇧運転席サイドとリヤのカーゴスペースの二箇所にACコンセントがあるモデルがあり、アイ・ミーブなどと違ってパワーボックスなしで交流100Vが駆動用電池から、取り出せるのでした。

AC100Vコンセントがあると、災害時などに電気自動車の駆動用バッテリーを「自走式のポータブル電源」として使用できるのです。電池容量は12kWhとポータブル電源としては大容量で、しかもパワコンの停電用モードを使うことで災害時など停電が長期になってもソーラー充電が可能で、昼間、蓄えた電気を夜、使用することが可能なのです。


⇧たとえばこれ、コストパフォーマンスが最もいいと言われ、いま人気のEcoFlowのDELTAシリーズ。

1024Wh≒約1kWhで1万4300円なわけだから、今回手に入れた7年落ちのアウトランダーPHEVはその10倍以上の容量のリチウムイオンバッテリー(しかも新品)を搭載していて150万円。インバーターの出力も最大1500Wでどちらも同じ。つまりアウトランダーPHEVは、あとからバッテリーを追加する必要がないほどの大容量なわけで、さらに容量の大きな「ポータブル電源」は重いという欠点があるわけだけど、こちらはなんと自走可能。車庫の屋根などにソーラーパネルをセットすることで、停電時も無料でチャージ可能で、災害時やオートキャンプに最適のポータブル電源でもある、と思うのです。



⇧ステアリングコラムの左右にあるパドル。これを操作することで、下り坂や停車時に回生発電の負荷量を6段階(無負荷=惰性を含む)で選ぶことができ、慣れてくると指先で操作できるブレーキペダルのように使え、電費も伸びます。
信号のない田舎道の場合、急な下り坂を含め、フットブレーキはほとんど使うことはなくなりました。

 


⇧充電ボックスのないアイ・ミーブ初期型の充電ケーブルは、初代アウトランダーPHEVと互換性がありませんでしたが、ミニキャブ・ミーブ用(軽トラ用も軽バン用も)やトヨタの6Aケーブル、それに中国製の100V&200V対応の6A~15Aまで任意に選べるものや、8A~16Aまで選べるものなどにも対応していました。


ガソリンスタンドに行くこともなく、自宅での太陽光発電による充電が主なので、電気代もほぼタダ。公共交通機関のない田舎での暮しの場合、自動車の燃料代がタダというのはかなりありがたいのです。
寒冷地に住んでいて、冬期に4駆が必要な人には駆動用バッテリー新品の初期型アウトランダーPHEV、オススメの選択のように思います。