Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


積み草堆肥のつくり方

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最近のヒット作、積み草堆肥を紹介します。
鎌や刈払機で刈った草をただ積み重ねるだけ。
以前からこの方式でやっていたのですが、雨が続くと加湿になりときにアンモニア(NH3)発酵をして臭いと同時に貴重な肥料分である窒素(N)が空気中に逃げてしまうのでした。それはモッタイナイので、屋根をかぶせるといいのですが、その屋根、これまで波板などで作っていたのですが、ダンボールが意外といいので紹介します。

つくり方は簡単。
①大きめのダンボールを手に入れ、それを円形に切るだけ。

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⇧携帯墨つぼにマジックを組み合わせ、コンパスのようにして大雑把に円を描きました。フリーハンドでももちろんOK。

②角を丸めたマイナスドライバー(←ダンボール工作用に専用品を作ってある)を使って、傘のように折れ線を入れます。

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⇧目分量でかなりいいかげんにラインを入れました。

③少し重ねて傘状にしてつなぎ目をガムテープで貼ります。

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⇧真ん中に穴を開け、この部分は布テープで補強。針金で作った取っ手も付けます。

これで完成。
積み重ねやすいように真ん中に鉄パイプを刺した積み草堆肥に被せます。

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積み草堆肥はC/N比が高めなので、鶏糞や米ぬかなどをときどき振りかけてあげると温度も上がり微生物たちが活性化するので、良質の堆肥に仕上がります。
逆にペクチンセルロースなどを分解する微生物がまだ活動している最中の未熟な堆肥を施肥してしまうと、それらの微生物が生体の植物の細胞(ペクチンセルロース)まで分解してしまい、作物の成長まで阻害し、ときに枯死させてしまいます。
また、微生物が有機物を分解するためには窒素を必要とし、C/N比が高く窒素の少ない状態では、土壌中の窒素も消費されてしまうので土壌が窒素飢餓の状態になってしまうこともあります(根粒菌も活動初期に窒素を意外と必要とするので土壌に窒素が少ないと窒素飢餓になるらしいです)。
「堆肥は完熟のものを使う」ということが作物を育てる上で大切なことだったりもします。

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⇧台風をはじめ、雨風をしのぎ、堆肥自体もかなり量を減らした状態。
このまま畝に撒いてもいいのですが、虫草農園では、米ぬかなどを振り、もう一度好気発酵させてから使用することが多いです。