作業は何もせず、きょうは本でも読んで過ごそう、と思い新型コロナが出まわる前に書かれた感染症の本を読んでいたら、やっぱり「生きもの(ヒトを含めて)」は面白いなぁ、ということなってしまい、気がついたら、まだ何も植えていなかった新しいハウスの中に野菜たちのタネを蒔いていました。
共にこの星に棲む生きものたちと、あと何年、関わっていけるのか分からないけれども、いろいろやってみたいことはたくさんあります。
昼は30度を超えるけど、夜は氷点下になってしまうハウスの中に、元旦に野菜のタネを(少し濃い目に)蒔くとどうなるのか? というのを楽しんでみたくなったのでした。
農的な暮らしは、毎日が楽しい実験とともにある暮らし。
植物も、微生物も、昆虫も、その多くは、氷期のような大きな環境変化を何回も乗り越えていまにつながっています。
ヒト(ホモ・サピエンス)は、この星に棲む生物たちの中にあって、真主齧上目(「しんしゅげつじょうもく」と読み、その中にはネズミ目、ウサギ目、ツパイ目、ヒヨケザル目、サル目があります)に属しています。イヌよりもネズミに近い、その中のサル目にヒトは分類されています。
「ヒトという生きもの」もこの星に棲む生物で構成される自然の生態系の中のひとつの生きものなわけで、ほかの生きものたちと同様、生態系の一部を構成するいち生物として生きていけたらなぁ、と思っています。
もし、ヒトによる概念としての「進化」(他の生物の場合には「淘汰による変化」であると思っているのだけれども)というものがあるとすれば、
「軍隊を税金でまかない戦争などという愚かなことが行われていた頃があった(軍隊は災害救助専門の組織に移り変わった)」
「炭酸ガス濃度が高かった三畳紀の頃の植物残渣化石を燃料として使うことで経済が回っていた頃があった」
「仮想経済や通貨、あるいはマネーゲーム(FXや株も含む)による不労所得でお金を増やしている人たちに貢ぐ形で99%の人の実労対価があったことがあった」
などということを過去のこととして振り返ることができる世の中が一刻も早く訪れてほしいと思います。
ということで、こんな不安定な世の中ではありますが、ありがたいことに、また新しい年を迎えることが出来ました。
あけましておめでとうございます。
ことしもどうか、よろしくお願いいたします。
虫草農園 用務員わたなべあきひこ