完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


ドゥーパ10月号が発売されています。かなり面白いです。

久しぶりの雨の一日、楽しみにしていた雑誌をやっと開くことができました。
ドゥーパの10月号です。
届いたときにパラパラっと見たのだけれど、見るページ見るページがかなり面白そうだったのでしっかり時間のとれるときを楽しみにとっておいていたのでした。 
今号は手作りアウトドアギアの特集。どのページを開くのが楽しみなくらい刺激的な写真と内容でした。

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このところは農作業に追われていたけれども、秋はモノづくりも最適な季節。いろいろ刺激を受けて作りたいものがたくさん頭の中に浮かんできました。

たとえばこれ!

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まるでイラストのようですが、たぶん実写。
センスよくいい感じでカオスなカブが仕上がっています。
軽トラやカブなど、ミニマムな制限のある中で作る楽しみがにじみ出てくるようでした。

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かと思えば、こちら、竹細工でつくるコーヒードリッパー。
黒竹も手に入ったし、これ、作ってみたいなぁと思ってよく見たら、紹介しているのは(クラシックバイクショップを経営していた)戸崎祐治さんでした。311を契機に、上野原に移り住みいまは竹細工の職人をされています。

ほかにも、船外機がつけられるようなカタマランの帆船を手作りされた方や、コールマンの200Aの収納箱でありながらランタンスタンドになるBOXや、圧巻は「ピネムの森」眺めているだけでも夢が広がりました。


わたなべの連載も今回で3回目。
今回は「カラクリのたくさんある家を作ろう!」と題して、当初は秘かに忍者屋敷を目指していたわが家の貧乏くさいけれども地球には優しい仕掛けを紹介させてもらいました。

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具体的には、黒い屋根材で暖められた空気を床下に蓄熱するパッシブソーラー、逆に地中の冷気を夏に拾い上げる地下熱クーラー、傾斜地に適したステップフロアや、煙突掃除が簡単に安全にできる室内登攀型煙突BOXなどなどを紹介しています。

実はこの号も執筆だんかいではちょっと盛り込みすぎて、ページ内に入らなかった写真&原稿がいくつかありました。ここではそれらをちょこっと紹介しておこうと思います。


■(家をつくるとき)何を一番大切に暮らしたいのか? をまず考えよう■

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2軒目の家(とはいえ、この家もほとんどの部分は大工さんに作っていただいたのですが)は、家の真ん中にキッチンを置くというちょっと大胆な家になりました。調理に薪ストーブも使いながら家族で食事を作り楽しむというのがコンセプト。何が一番必要か? そして欲張りすぎないということが大切なことのように思っています(大きな家は冷暖房にエネルギーを使ってしまって大変だし、2階建て+屋根裏部屋は屋根や外装のメインテナンスに大掛かりな足場が必要になってしまったりします)。

■廃アスファルトを使った舗装の変化■

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目地に土を入れ、ハーブを植えると1年後には、こんな感じになります。

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⇧赤い花はタイム、白い小花はリッピア、黄緑の葉はオレガノ。このほか、コルシカミントなども地被としてオススメです。

 

■屋根裏(小屋裏)の有効活用■

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ツーバイフォー工法の隠れた利点がこれ。モノコック構造で剛性を稼いでいるので柱なしで屋根裏部屋を広く確保することができます。
たとえばわが家の場合は、一番広い部屋は屋根裏部屋だったりします。屋根裏部屋は屋根の勾配を急にすればするほど天井を高くすることができるのですが、屋根の勾配がきついと屋根のメインテナンス時などに屋根足場が必要になってしまうというデメリットがあります。全体をドーマーとすることで屋根の傾斜を緩くできますがそうなると屋根裏部屋ではなくなってしまうのでした。
また屋根裏部屋は天井までの高さが1.4m以下で階段が固定されていない場合、床面積にカウントされないので、固定資産税が安くなるなどのメリットもあるので作る前に調べておくことをオススメします。

 

■低い天窓の魅力■

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屋根裏部屋のメリットのひとつに天窓が低い位置にセットできるということがあります。その下にベッドを置くと、顔と天窓との距離が近くなり、夜空の視界が広がるのです。流星の観察にも便利ですし、夜、ふと目を覚ましたら星座の位置が変わっていた、というのはなかなかよいものだったりします。

 

■拡張性を持たせること■

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セルフビルドで家をつくる場合、一度に全体を仕上げようとすると大変です。そこで、まず最小限必要な住居部分をつくりその後、生活スタイルに合わせて左右に下屋を少しずつ拡張していくというのが正解のように思います。写真は片流れの下屋を延長したところ。裏面全体に接着剤が塗布されているカスタムサンドという屋根材を使用することで屋根の勾配を緩くし、屋根の上で麦や雑穀などを干せるようにしました。2階のドアから出入りできるようになっています。

というような感じで、家づくりのアイデアというか、家づくり後に気がついた失敗談のような内容も多いのですが、これから家をつくる、という人の参考になればうれしい、と思って書いてみました。

ドゥーパ10月号、今号も充実した内容で、とても刺激的でした。
秋の一日、コーヒーをていねいに淹れて、ゆったりと雑誌を読む時間が作れたら素敵ですね。