完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


蜂蜜泥棒の羽化

「おうまがこく」というのをご存知でしょうか? 
夕方、黄昏れて、あたりが薄暗くなってきた頃のことで、「逢魔が刻」と書きます。
自然の中で暮らしていると、黄昏れの頃のことを「逢魔が刻」と表現したくなる気持ちが実感できることがあるのでした。

そんな夕方、あたりはだいぶ暗くなっていて、そろそろヘッドライトが必要かという頃、ディルやらネギやらの移植の作業を慌ててしていたら、隣の畑にいた娘から叫び声が聞こえてきたのでした。
「なんだこりゃ!」

駆けつけてみると、ハタネズミよりも大きな得体のしれない黒い生きものが地面を必死に歩いているのでした。
当初は、巣を襲われてしまった鳥のヒナ?かと思ったのですがよくみたら、まだ羽根が伸び切っていない羽化したばかりのメンガタスズメでした。

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⇧いやぁ、大きくて驚かされました。地面を歩いていたときはまだ羽根がここまでも大きくはなっていなくて(その分、体液がたくさん入っている腹が大きくて、一瞬、新種の爬虫類かとも思ったのでした。(9月1日18時32分)。

土の中から這い出してきて、地面を歩きまわって羽根を伸ばす場所を探している様子なのですが、あいにくそこはタネまき前で草が短く刈り込まれた畑。
羽根が柔らかい内に体液を翅脈に注入することができないと、羽根が伸び切らない奇形になってしまいます。近くにあった農業用コンテナを歩いている前方に置いてみたらそれによじ登り、ようやく落ち着き、翅脈に体液注入の作業に入ったようでした。
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⇧9月1日18時54分。
翅脈に体液を注入し、羽根を伸ばすときには蝶のように羽根を閉じていることを知りました。新種のアゲハのようでもあります。

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⇧9月1日 21時01分。
メンガタ(ドクロ)の他にも、いろいろ文様が見えます。しかしそれにいても、細かく織り込まれた絨毯のような美しさ。

当初の姿とはまるで異なるその姿に驚かされました。
逢魔が刻に出会った巨大な羽根のないセミのような生物は、夜の帳が降りるとともにペルシャ絨毯のような美しい蛾へと変身したのでした。

でも、この蛾、蜜蜂の巣箱に入り込んで、蜂蜜を盗蜜することでも有名な蛾でもあるのです。
しかしこれだけ大きいと、ウチの巣門からは出入りできないように思うけれども、でもときどき、巣箱を掃除していると、この蛾の死骸を見つけることがあるのでした。どうやってはいるのだろうか?