Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


「命の選別」をタブーにしてしまっていていいのだろうか?

大西つねきさんのこと。講演会の会費が高かったりでお金に対する考え方でもなんだかちょっと違うなぁ、と思うところ(お金の量と幸福感とは必ずしも比例しないのだから、なるべくお金を使わずに幸せになる方法を選択し時間の収奪を抑えた方が社会を変える上でより有効なように私には思えた)はあったのだけれど、とはいえ「命の選別」ということに関しては除籍といった処分で解決していい問題ではなくて、みんなで考える必要のある大切なことで、タブー視してはいけないことではないかと私は思いました。

実際の現場では、命の選別が必要なことはたくさんあります。
最近の身近な例とすれば、人工呼吸器が必要な患者が10人いるのに3台しか機械がなかったという場合、そこでの選別という厳しい選択を医師や緊急救命士にお願いしてしまっていいのでしょうか?

あるいは原発事故のようなときに、命の危険のある現場への派遣を誰がどういう基準で任命したらいいのでしょうか? 

今後再生医療が進めば拒絶反応なしで移植可能なクローン臓器が普及するだろうし、細胞劣化を食い止める技術が実用化できたときに、現在のように経済的な余裕度で命の選別が行われてしまっていいのか、あるいはそれらを現場に任せてしまっていていいのか? という問題は考えておく必要があるように私は思いました。

意外と知られていないことですが、ヒトの場合は倫理的な問題からまだ完全な実用化には至っていないけれども、たとえば犬の場合、遺伝子をいじらなくても脱分化脂肪細胞とある種の化学物質を使うことで体外で神経細胞を作る技術は確立されていて、飼い主に金銭的な余裕があれば犬の場合は精髄損傷などの治療できるようになっていたりします。

生後すぐに赤ちゃんのゲノム解析を行い、遺伝性のある病気をあらかじめ治療できてしまうというだけでヒトの寿命は大きく変わると言われています。それを拒否する人がいるのは当然で一部の人が拒否するとしても、効果がデータ化されれば拒否しないであろう人のほうが圧倒的多数であるということが問題なのです。

これまではタブーとされていたけれど命の選別に関しては、細胞の劣化防止(=不老不死)を含めてこれからは問題がたくさんでてくるように思います。

f:id:musikusanouen:20200717113333p:plain

⇧外観だけでなく臓器や脳細胞などに関しても、上の写真の右から左への流れ(細胞の劣化システムの排除)が可能になりつつあるようなのです(写真は週刊現代ネットページより)。


現在のように経済的な余裕度や宗教的な考え方を命の選別の条件にしてしまっていていいのか? 現場の人間の判断が、バックにある組織の要望に傾く可能性もあるわけで、まずは国民の代表である政治家であればこれらはあらかじめ考えておかなければいけないことでもあり、大変な作業とはいえある程度は公式なルールを作っておかないと、現場にかかる負担は今後もますます大きくなることが予想されます。「命の選別」は国民の代表である政治家にこそ必要な命題であって、政党からの除籍などということで簡単に解決していい問題ではないと思うのだけど……。

以下の記事は2012年に書かれた20年後の展望(つまりいまから10年後)で、再生医療に関してはこの予想よりも現実の方がより加速しているとも言われています。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/33570


追記 今回の件に関して大西つねきさんが声明文を発表しました。
いろいろな考え方があるのだろうけれど、私はこれを読んで大西さんのファンになりました。謝罪も発言の撤回もあらためて取り消すそうです。みなさんはどう思われますか? ぜひ多くの人に読んで考えて欲しいと思いました。ぜひ!
https://www.tsune0024.jp/blog/7-17?fbclid=IwAR1QMQAmJXxH-CTIED48w2hvFiaqEDjpLHtpLfX_QNNU54fpuY-ULu2idwA