完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


③水稲の栽培(毎年更新) 育苗から田植えまでの覚書

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八ヶ岳と鎮守の森に見守られながら、今年もどうにか田植えを終えることができました。このあと補植と(終わりのない)草取りが待ち構えているのですが、田植えが終わるとなんとなくひと安心。
田植えは一年に一回なわけですが、最近は1年たつといろいろなことをすっかり忘れてしまってしまっていることも多く、覚書として来年のためブログに箇条書きで書き留めておくことにします。
「①稲の栽培の備忘録(毎年更新)浸種から催芽まで」はこちら

●2条植えの歩行型田植え機は、曲がりやすいのだけれど、トラクターで代(しろ)かきした方向と直行する方向で田植え機を走らせると曲がりにくい(たぶんトラクターの轍に車輪が入ることがなくなるからだと推測)。

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⇧トラクターによる代かきは写真の左右方向に、そして田植えは上下方向にしました。

●苗箱はなぜか、コメリの格安の稚苗用(たしかひとつ98円)が他と比べてどの品種でも成長が良かった。中苗用苗箱よりも節伸びもせずいい感じ。稚苗用なので、穴が小さく、穴の数も少ないのだけれど、もしかしたら床土の肥料分が潅水によって流れ出にくいなどの要因があったのかもしれない。
床土も市販のものの場合はやっぱりコメリがよかった。グラスウールの肥料の入ったマットなど(いただきものではあるけど)も試したが、違いが確認できるくらいに成長が良くなかった(古かったからかもしれない)。あ、これらは、種籾の播種は、稚苗用としては一番少ないくらいの量での話です。

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●苗の水やりは、朝あるいは夕方などと一定の決まりをつくらずに床土の様子を見て、乾いていたり気温が高かったら(昼間でも1日に2回でも)あげる,というのがいいように思う。ただし、(いつも湿潤ではなく)乾き気味の時間もつくるというのが大切なようにも思いました。

●田植え機をUターンさせるときの変速モードは、「移動」ではなく「植付」でOK。走行モード「植付」でも油圧モードを「植付」にしない限り、苗取りはされない。(移動でやってしまったので、Uターンがかなり大変だった)。去年は「植付」でやっていたのだと思うのだけれど、そのことをすっかり忘れていて糸魚川から薪割り機を届けてくださった五十嵐商店(農機具店)の社長が教えてくれた。
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⇧「移動」は高速、「植付」は低速の意味で、変速モードが「植付」であっても、苗が送られて植え付けられることはない。五十嵐さん曰く、「これは表示がオカシイですよ」とのことでした(「低速(植付)」として欲しかった。

●最後の外周は、田んぼの縁に沿って外側から2周し、中との接点は補植で調整するというのが正解(田植えのプロである小野田さんもそうされていた)。

●四角い田んぼを丸く耕し、角は田植え機が植付状態でカーブできるくらいのアールにしておくと、バインダーでの稲刈りの際、四隅を手刈りせずに済む。
田起こしや代かきの際も、ロータリーを上げることなくカーブすることができれば、田んぼの四隅が高くなることも防げる(でも高くなったら、レーキで均すのもそんなに大変ではないことが判明)。

●曲がらないためにはやっぱり、田植え機の先端部に目印があると便利(自作する) 。

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⇧木の棒で作った目安の棒が付いているのが分かるでしょうか?(隣の畝のラインをトレースする目印をつくりセットしておく)。


●外周2周分の目安は、棒を立てるくらいで十分。ヒモを引いたりそんなにカッチリやらなくても、どうせカッチリできないのだから、この部分は手作業でリカバリーすればいい(中山間地の大きくない田んぼの場合です)。

 

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●苗箱あたりの種籾の播種量が少ないので、苗取り量の調整は、少し多めでいい感じ。上の写真の位置で2~4本くらい植え付けられていた。苗取り量が少ないと寝も傷んでしまうのか? その後、葉が丸まってしまうものが多かった。


●田植え機に苗をセットする際、水で濡れている方が滑りが良くなる。乾いている場合は水をかけるといい。新しく追加した苗箱との継ぎ目をしっかり密着させることで、田植えの際の欠株を防げてその方が捕植するよりはるかに楽(時間的な余裕があれば補植も楽しいけど)。

●田植え作業終了後は、田植え機を水洗いし、可動部に浸透性の油スプレー(ノックスドール700)を吹き、燃料フィルターのコックを閉じ、保管庫(JRコンテナ)内でエンジンを全開にしてエンストするまでキャブ内の燃料を消費させる。最後にフロート室のドレンを引っ張る。エンストさせていてもキャブのフロート室内には若干ガソリンが残ることが分かった(これが蒸発してガム状物質によりキャブレタートラブルが起こる可能性はある)。

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⇧クボタの歩行型田植え機には、キャブのフロート室内の燃料を抜くためのノブが付いている。これを引っ張るだけでフロート室内の燃料を抜くことができるという親切設計。JRコンテナ内での保管であれば、燃料タンクの燃料までは抜かなくても大丈夫のようでした。

●同じ日に播種した場合、ハッピーチルドレン(バスバティ系香米)は成長が早く、コシヒカリと黒米は普通。モチ(ココノエモチ)は成長が少し遅い(節間が詰まり徒長しにくい)。同じ田んぼに同じ日に田植えする場合、播種日を調整するという方法もありそう。

●補植用の苗は、田んぼの外周を歩きながら、適所に適量を投げ込んでおくといい(したて投げで投げるときれいに根側から着地する)。