なんどか霜が降り、路地モノのパクチーが紅葉し始めました。
霜げてしまう前に、美味しくいただきたい……と思い
パクチーをたくさん盛ったカレーを食べておきたいなぁ、などと思いながらパクチーを収穫していたところ、軽トラがやってきて、猟師の友だちがシカの後ろ足を2本も置いていってくれたのでした。
ということでカレーは鹿カレー。
我が家の自慢は、タネから育てた自家製コリアンダーを挽きたての状態でたっぷり使えること。
市販のコリアンダーホールよりも粒は小さめなのですが、
よく乾燥させたものを、ミルで挽いた挽きたてを使ってカレーをつくると、
コリアンダーのオレンジのような爽やかな匂いが香り立つのでした。
⇧香辛料専用のミルが欲しい、とヤフオクでアラートを掛けておいたところ、程度の良さそうな中古品が格安で出品され、ありがたいことに格安で手に入れることができたのでした。
⇧写真では匂いを伝えられないのが残念。粉挽きが楽しくなるような幸せな香りが周囲に充満します。
レシピは娘が南インドの料理学校で教わってきたマトンカレーのマトンを鹿肉に変えてアレンジしたもの。
⇧パクチー同様、霜に当たり、美味しさを増した晩秋のトマトがたっぷり入ります。
ライスは広島の秦さんからタネを分けいていただいた長粒バスマティ系の香り米であるハッピーチルドレン。
品種改良を重ねた現代の流通米と違い、刈り時の判定が難しかったり、脱穀前に脱粒してしまいがちだったりで、面積あたりの収量はあまり多くないのですが、香辛料たっぷりのインドカレーにはこの香り米がかかせません。
紅葉したパクチーと共に、親子丼ならぬ、パクチーの葉とタネがたっぷり入ったカレー、もうこれで冬がやってきても悔いはない、というくらい美味しさで、自然の恵みに感謝し、ありがたくいただきました。