完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


虫草農園の野菜たちを日本一おいしい水?で育てるための埋設工事。

もしかしたらコレ、永遠に終わらないんじゃないか? とさえ思ってしまった畑やハウスの散水用配管、埋設工事……、ようやくやっと終わりました!

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最初に買った塩ビパイプが10本、1本が4mだから40m分。
でも途中で、あ、これじゃあ足りなそうだなぁ、と思い、もう10本買い足したのですが、それでも足りず、さらにもう10本追加購入。
結局、30本、買って、残ったのは2本。
ということは、4m×28本だから、112mの配管工事だったということ。なるほど、簡単には終わらないはずです。
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⇧ここだけでも30m以上ありました(せめても大雑把に測ってからはじめましょう!)

当初は……、ユンボで掘れるんだから楽勝、と思っていたのです。
でも、林の中とか建物や石垣の近く、とか、手掘りでなければ掘れないところも結構あって、そしてなにより、ユンボが機嫌を損ねてしまうことが多く、ユンボの修理にもだいぶ時間を費やされてしまったのでした。

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⇧畑の真ん中でエンジンがかからなくなったときには、このままオブジェにしてしまおうかと(笑)。

ユンボで掘ったハリガネムシ、ひとつ私にくださいな」とばかりにキジが加勢に来てくれたりもしたのですが、ユンボは相変わらずご機嫌ななめ。

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⇧ところでキジ、知らぬ間にすぐ近くまで来ていることがあり、ヒトに見つかると丸見えなのに、それでも首をすくめ背中を丸めて小さくなって、早足で逃げ去るのですが、その姿がなんとも可愛いかったなぁ。


配管の行き先ですが、最終目的地はビニールハウスです。
給水設備のないビニールハウスというのは、かなり厳しいものがあったのでした。
これまではなんとか水汲み&水運びをしてしのいできたのですが、さすがにこの先、死ぬまでこれをやり続けるのかぁ、それはちょっとつらい、ということで、ハウスまでなんとか給水配管を引っ張ろう! というのが工事のきっかけ。

そしてそれらの配管は当初、農園内の道路の下を通す予定だったのですが、逆に、畑の真ん中を通して、畑の真ん中にスプリンクラー用の水栓があると(いちいちホースを引っ張らずにすむので)便利そう、ということで、畑の真ん中を貫通させることにし、配管の真上には、耕すことのない宿根系、アーティチョークとか、セイジとか、ローマンカモミールなんかを植え耕さなくてもすむ不耕起畝としました。

 

配管には呼び径13の塩ビパイプを使用。塩ビパイプはビニールホースよりもはるかに安く(4mで300円前後)、耐久性でも優れているので常設でホースを使っている場所にもオススメです。

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⇧ただ、13φの塩ビ管は、保管の際、気をつけないと、ハチたちのホテルになってしまいます(写真手前は、たぶんクマバチ)。

なので、すぐに使わない場合はパイプにキャップをしておくのが正解。頭が丸いキャップの方が美しいけど、少し高価だったりします(それでも1個25円くらい)。また、このキャップは施工の際も多用途に使えるので、少し多めにあっても良いかも。1ミリの穴をあけると、噴水にもなります。

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⇧13φの塩ビパイプは逆に、こうして軒先に吊るしておくことで、バグホテルとしてもクマバチやオオハキリバチなどに人気だったりします。

 

ところで、寒冷地の給水配管で注意が必要なのは、冬季の凍結対策です。
すべての配管を凍結深度よりも深く設置できればいいのですが、それはかなり大変。しかもその場合には給水口には不凍栓(市販品はかなり高価)を付ける必要があり、費用もかさんでしまいます。
そこで今回採用したのは、晩秋くらいまではどうにか使えるけど、真冬は使用をあきらめ水抜きをする、という全行程、傾斜配管仕様。
配管に傾斜を付け、一番低いところに水抜きのためのバルブをセットするという作戦です。

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⇧この畑は、奥のJRコンテナ側にわずかに傾斜しているので、コンテナ側に水抜きバルブを付けることにしました。

で、その水抜きバルブですが、傾斜地の場合はそれほど問題ないのですが、上の写真のようにフラットに近いところでは、地中、ある程度深い部分にセットすることになります。専用のマスなどもあるようなのですが高価なので、一斗缶を流用して作ってみることにしました。クルマやトラクターを天ぷら廃油で動かしている家には、一斗缶がたくさん集まってくるのでした。

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⇧一斗缶ひとつでは、深さが足りないのでふたつを縦に連結。内側に合板(廃材)を抱かせて、外側からナベのタッピングで固定し接続部を補強しました。

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⇧腕を突っ込んで届くギリギリの深さの位置に配管のための穴をあけます(手が届かない場合は、棒などでリンクをつくり延長する方法もありそうです)。水抜きバルブはチーズを介して取り付けるので、穴位置は真ん中ではなくオフセットさせた方がバルブを操作しやすいと思います。

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⇧ほぼ完成。こんな感じのものが土の中に埋まります。一番下のタイヤは抜いた水が一斗缶から抜けるための浸透桝の役目。

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⇧で、さっそく設置。以前はタイヤにゴロタなどの石を入れ、つぶれにくくしましたが、今回はフォークリフト用のガッシリしたタイヤだったので、水が抜けやすいようにタイヤ内部は空洞のまま使いました。

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⇧タイヤがセットできたら、その上に底に水穴をあけた一斗缶を置きます。

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⇧一斗缶の内部はこんな感じ。バルブも塩ビ製のボールバルブ。
井戸の配管などで以前は鋳造のバルブを使っていたのですが、どうも塩ビバルブの方が柔軟で、凍結に対する耐久性があるように思います。そしてなによりも安いのでした(鋳造のバルブは1000円前後であるのに対し)、こちらはひとつ250円くらい。

 

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⇧廃材の畦板を積んだ石垣の下を貫通。そしてこの部分にも水抜きをつくりました。段差の近くの場合は水抜きのバルブの深さが低くて助かります。

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⇧ここは行き止まりなのでただバルブを付けるだけ。
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⇧ハウス内の引き込みもトンネルを掘って貫通させます。

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⇧そして水抜きバルブに向かって水勾配をとります。
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⇧配管は、畑を横断し、林の中を抜けて続きます。

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⇧この手の配管をユンボで掘る場合、一気に何本分も掘ってすべてのパイプをつないでから埋め戻すより、1本分、4mちょっと掘ったら、とりあえずパイプをつなぎ、つないでいない方の端部にはキャップをして土が入らないようにしてから、1本分を埋戻すという方法が正解、ということに終わる頃に気が付きました。
でもたぶんプロは、掘ったらバケットの土をそのままにキャビンを180度回転させ、その土で反対側を埋め戻しながら進むのだと思います(でも、穴が崩れてしまって私にはその方法ではうまくできませんでした)。

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⇧配管がどこを通っているか? 工事直後は覚えているのですが、1年もたつと見事に忘れます。で、目印にパイプの継ぎ目に梱包用テープを結びつけ、地上部にちょこっと出しておくことにしました。さらには埋め戻したあと、その部分に目印としてタイムを植えてみました。タイムがあったらそこは仮払わないので、梱包用テープを刈払機で引っ掛けないための策なのですが、はたしてうまくいうのだろうか?

■給水口いろいろ■
途中、蛇口(給水口)は7か所つくりました。
これが今回の目的であるハウス内の給水口。

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⇧味噌が仕込まれていた木樽でしょうか? 蔵を解体した際に出てきたかなり古いいただきもので漏れが心配だったのですが、水を含んだらピッタリ漏れは止まりました。さすがです。
ジョウロを使った潅水の場合は、蛇口から出た水をジョウロで受けるよりも、大きめの容器に貯水しておいて、そこにジョウロを沈めて給水するほうがはるかに早く効率的だったりします。

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⇧こちらは園路の途中に作った水溜め。底に穴のあいたステンレスの寸動鍋で、こちらもいただきもの。ステン用の溶棒があったので、アークで挑戦してみたものの、より穴を拡大してしまいうまくいかなかったので、ガラスクロスとJBウエルドで塞ぎ、補修。火にかけることはできなくなってしまったけれど、屋外の貯水容器としては、サビないし、これでも十分だったします。

こちらは林の中の流し台。かなり前に友だちからもらったオールステンレスのシンクで、夏用に木陰で水仕事ができるようにセットしました。

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⇧実はこの水、知る人ぞ知る、松山沢川の伏流水なのです。地元の人たちによると日本で一番美味しいお水とのこと。というのも、サントリーがこの地に蒸留所をつくるに当たり、日本全国から美味しいと言われる水を集め、飲み比べてみたその結果、白州町の鳥原に蒸留所を作ることになったそうです。そのときの水が松山沢川の伏流水だったとのことで、まんざら大げさな話ではないのでした。その後、蒸留所には天然水の工場が併設され、ペットボトルに詰めて出荷されています。
でも市販されている南アルプス天然水は、伏流水ではなく、地下水。カンボジアのPKO以降、鳥原の上水道も地下水になってしまったのですが、農業用水はいまだに松山沢川の伏流水で、地元のお年寄りたちはお祭りなどで気を入れて「ほうとう」を打つときやあんこを煮るときには、こちらの伏流水の方を使ったりしています。
たしかに味が違うように感じます。ちなみに、虫草農園でお借りしている田んぼは、その松山沢川の最上流にあるので、ありがたいことに上から農薬や除草剤が流れてくることもありません。でも、水がきれい過ぎてか米粒は小さいけど(笑)。

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⇧こちらは畑の真ん中の給水口。ぐうたらなので、近い将来、スプリンクラーとタイマーをセットする予定。

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⇧そしてここが大元の蛇口。奥の赤いバルブを開くと、ビニールハウスまで水が供給されます。ジョウロの下の一斗缶が水抜きバルブのマス。
地面から少し浮かせるため、木樽の下にも廃タイヤが入っています。
この周囲にはサトイモやショウガなど、湿潤な土を好む植物をこの周囲に植える予定。

20年以上、農薬も化成肥料も使わずにやってきたおかげか、このところ土壌の微生物が元気で、土もだいぶ良くなってきた感じがします。その上、潅水設備も整ったので、今年は、美味しい野菜がたくさん収穫できる、かな?