完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


ニホンミツバチの巣箱づくり(ワンバイ材を使った重箱タイプ)

ニホンミツバチの飼育にはたくさんの面白いことがあるのですが、そのひとつに巣箱づくりがあります。外来種である洋バチと違ってニホンミツバチは、昔から日本の自然の中で暮らしてきたわけで、住み慣れた環境下でかなり自由奔放に暮らしています。
つまりは、巣箱やその周囲の環境などが気に入らないと、簡単に家出してしまうのです。
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「飼育」とは言うけれど、実はヒトとハチとの関係は、借家の家主と店子(たなこ)のような間柄で、家を提供する代わりに家賃としてハチミツをいただく、という関係だったりもします。
そんなわけで、ハチに気に入ってもらえるように試行錯誤しながら、分蜂に備えて新居を作っているのですが、ある程度、形が定まってきたので、備忘録として記録しておこうと思います。

 

 


まずは巣門の形ですが、いくつか作って使い比べてみたところ、こんな形で落ち着きそうです。

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⇧一般的には、蝶番(ちょうつがい)を使った開閉式が多いのですが、扉が箱についたままだと内部の撮影の際などに不便だったいるすこと、それとハチを蝶番の部分で挟んで殺してしまう(それによって攻撃フェロモンが分泌されてしまう)ことがあるので、取り外し式になりました。蝶番を買わないで済むというメリットもあります(もっとも蝶番も金属の薄板や革などを使ってつくることもできるわけですが)。

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⇧とびらの受けは2本のネジで受けます。よっぽどトロいハチでない限り、とびらをゆっくり閉じることでこのネジとの間にはさまれてしまうことはないと思われます。

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⇧とびらは、木片(濃い茶色の板)で受けるのですが、とびらを周囲の門構えよりも少し出っ張らせておくと木片で受けたとき、ガタツキがありません。以前は扉側に受けをつくっていたのですが、写真のようなタイプのほうが扱いやすいように思います。

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⇧木片は反対側にもストッパーをつくっておくと、とびらのスムーズな開閉が可能です(さもないと開けるとき邪魔になりました)。

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ひとつ前のブログでも紹介しましたが、女王バチの逃避防止に、中国製167円(国際送料込)のスリットなどが使えるようにしてあります。

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⇧手前の扉をひらくことで、サイズの異なる二種類のスリットとして使用できます。

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⇧巣の底板は、巣内の温度が高くなる時期に換気を兼ね、開閉できるようにしています。底板の穴には3mmメッシュの金網が貼られています。抜き取った板も捨てずにとっておき、冬季の防寒対策に使っています。

 

重箱のサイズは、最初の群れをいただいた重田師匠のサイズに準拠しています。使用している木材は重箱部が1×6”(ワンバイシックス)で、巣門部分は1×4”(ワンバイフォー)。板厚はいずれも19.5ミリ。内寸235ミリ、外寸274ミリ(長辺274ミリ、短辺235ミリ)の正方形です。
重箱はたくさん作る必要があるので、こんな感じのバカ棒をつくりました。

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⇧これがそのバカ棒で、短い部分が短辺用。長いほうが長辺用です。

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⇧バカ棒は仕上がりサイズの板のサイズで作る方法もありますが、丸ノコの刃の厚み(2ミリ)を加え、仕上がりサイズよりも2ミリ大きくつくると線どおりに切ることができて正確に切断できます。

 

 

巣落ち防止の棒を入れる位置もボール紙でガイドを作り、それを目安にポンチを打ってマークをすると量産には便利です。

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⇧ボール紙を谷折りと山折に折って、その部分をコーナーに合わせ、オートポンチでマークします。

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⇧巣落ち防止棒用の竹ひごは、長めのバーベキュー用竹串などでもいいと思うのですが、竹が近くに生えているので両刃のナタで割ってつくりました。

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⇧巣落ち防止棒は、こんな感じで井桁状に組みます。

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⇧穴からはみ出した竹ひごは、片側のアサリを落としたノコ、または裏にガムテープを一枚貼ったノコで切り落とします。

巣箱作りにあたって一番面倒なのが、巣箱の一番上に乗せるスノコ(この部分にハチが巣を作り始めます)かもしれません。
ひとつの巣箱の中に7枚の巣板を作って欲しいと思っていて、スリット間は10ミリ弱。幅を22ミリ前後でスリットを作っています。スリット間は6ミリがいい、幅をそれに合わせて太くしてあげたほうがいい、などの情報もありますが。いろいろつくってみてそのあたりは検証してみたいと思っています。

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⇧まずはドリルで穴をあけ、それを丸ノコで溝状に拡大していくのですが、その場合も、穴位置をマークするためのガイド板があると作業がはかどります。

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⇧両端にあけた10ミリのドリル穴に沿って、丸ノコで溝を切ります。


ところで友だちの薩美さんから教えていただいたTritonのスーパージョーズというクランプ台、とても便利で重宝しています。

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⇧ワンタッチで開口部が固定できて、締め付ける圧力も任意に調整できます。あぶみのようなところを足で踏むと固定でき、ロックレバー(赤いレバー)を解除してからもう一度踏むと緩むという仕組み。

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⇧トップの黒い部分は反対返しにも取り付けることができて、サブロク板なども固定できます。
また、薪ストーブを使っている人の場合は、玉切り台としてもとても便利。軽トラからの移動にちょうどいい高さで、この高さで玉切りできると腰への負担も少なく、しかも片側を玉切ったことでバランスが悪くなっても倒れにくいというのもありがたかったります。

スノコはこんな感じのものを使っています。

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⇧ガイドのようなもので、これに沿って巣をつくってくれることが多い、というのと同時に、アカリンダニ対策で天井の上(このスノコの上)にダニが嫌いなメントールなどを置き、箱内に充満させる場合の置き場所にもなります。スノコの上に写真のような枠とメッシュ(100均で売っている鉢底メッシュ)を置き、その上にメントールの結晶を薄いお皿に載せ、新居を気に入ってくれた頃にセットします。

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スノコの真ん中あたりには蜜蝋を溶かして付け、巣作りのきっかけのようなものを作ってきたりもしました。この面が天井側、下側になります。

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⇧巣枠式で使われる三角形の角材をタッカーで止めたものなども作ってみました。果たしこれをハチが好むか? 半分だけ取り付けてどちらから巣を作り始めるか観察してみたいと思います。

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⇧あるいはこんな感じ。合板をくり抜くのではなく、無垢材で組み立てるタイプのスノコも作ってみました。これの方がかんたんじゃないかと思ったのですが、ハチがスノコよりも上(メントールを置くスペースに)入ってしまわないようにするには周囲に縁が必要だったり、ちょうどいい幅(22ミリ前後)の板材がないのでそれから作らなければならなかったりで、合板にスリットを開けるほうが簡単は簡単かも。どちらをハチが気に入るかもテストしてみたいと思っています。

そして完成。

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⇧主には、分蜂した蜂球の取り込み用ですが、もしかしたら自然巣の分蜂群が入ってくれる可能性もあるのではないかと期待して、できあがった箱たちはハチが好みそうなところに待ち箱として置いてみることにしました。