完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


2019 税金万引き政権との付き合い方

なるべくお金に頼らず、そのへんにあるものでなんとか切り抜ける暮らしは、ストレスが少なくて毎日がとっても楽しいのだけれど、でも一方で、何をするにもとても手間のかかる暮らし方だったりもします。
なのでどうも、年がら年中バタバタ……充実しているのでした。

 

特に昨年末は充実していました。
ありがたいことに、シカ(立派なオスの成獣)が一頭やってきたかと思えば、家の近くでお蔵の解体があり、これもありがたいことに古材などをいろいろいただけることになり、シカを解体&料理しつつ、大掃除や畑の片付けをし、女性陣はお正月の料理をしつつ、男はゴボウを掘り上げる(ためにユンボの修理を)し、いただいたビニールハウス内に野菜やハーブを移植しつつは、シカ肉をスモークし、寒さと格闘しながらいただいてきた古材を洗い、それらをJRコンテナに片付けつつ、餅つきをしたり薪の準備をしてお正月に備え、ついには寒さでエンジンがかからなくなってしまった天ぷら廃油セレナの電装系を修理するという……、1日が30時間くらいあっても足りないくらいに充実した日々を過ごすことができました。
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⇧天ぷら廃油と軽油との切り替えは、切替バルブのハンドルに付けた緑のヒモを引っ張るという方式。ローテクなので故障は少ないのですが、でも冬は家に到着する少し手前から切り替えておかないと、次に始動する時、エンジンがかからなくなってしまったりするのでした。


そんなわけで、せめてもお正月の三が日くらいは、ゆっくり、のんびりしよう! ということになり、この3日間は、

①チェーンソーや薪割機、それに電動工具や農機具などの使用禁止。
②汚れても気にならない普段着や長靴、作業用手袋の着用禁止
③そしてなるべく朝から、お酒を飲むこと!(これがまた辛いのです!)
こうした厳しい規則で縛った上で、田舎暮らしの醍醐味と言われている「スローライフとやらを実践してみよう!」ということになったのでした。

まずは形から。
年末、ありがたいことに郵便屋さんがお飾りを届けてくれたので、それを玄関に飾りました。これで一気に、わが家もお正月らしくなりました! 豐さん、ありがとー。

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元旦の朝は、お節やお雑煮をいただきました。
まずは年末に杵と臼でついたお餅を薪ストーブのオキで焼きます。

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⇧汁に溶けたオコゲが美味しいのでお雑煮用には少し焦がし気味にするのがコツ。

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⇧畑の一等地に温存しておいた小松菜&野良坊を取ってきて、青菜として添え、いただきもののユズを散らします。

ユンボのエンジンが掛かり、年末にどうにか掘り上げに成功したゴボウ。掘り上げてみたら、抱き合うようにして複雑に絡みついていたあのゴボウが、しおらしくお節料理になりました。

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⇧掘り上げた直後のお姿。朝鮮人参ではなく、これでもゴボウです!

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⇧料理されたあとのお姿。今年はなんと、お正月にひと枝だけど、路地の梅がほころんだのでした。

年末にはシカ(オスの成獣)の命をいただき、テリーヌを作り、お節に添えました。

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⇧これが……、

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⇧こうなるまでには、やはりかなりの手間、それと心の動きがあります。


お腹がいっぱいになったら、腹ごなしに初詣へ。
今年も虫たちと仲良く過ごせるようにと、虫が神様として祀られている大滝神社に行ってきました。

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中央本線の下をくぐるトンネルを抜けたその先に、大滝神社はあります。このトンネル、天井は素焼きのレンガのドームなのですが、灰かぶりになったものなのか、光沢があるものがいくつかあって、それらが光を反射しなんとも綺麗で幻想的なトンネルだったりします。

大滝神社、現在の本殿の裏山の中腹には、大きな石があってその石の上に石碑があります。

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⇧石段の先、黒い巨像のようにも見えるものが、大きな石とその上に載る石碑。

石碑部分を拡大すると、

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⇧「蠶影大神」と書かれています。
「蠶」は「蚕」の旧字で「サン」「こ」「かいこ」などと呼ぶそうで、ここの場合は、「こかげおおかみ」と読むそうです。

虫や草が主役である「虫草農園」家族の初詣には、虫を神様とするこの神社が最適! ということで、(このあたりには他にも素敵なマイナーな神社がたくさんあるのですが)このところはこの神社に来ることが多くなっています。

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⇧大滝神社は名前の通り、豊かな湧水のある神社で、1日に2万2000トンもの湧水を吐出しているとのこと。

余談ですが、この湧水の背景の森にメガソーラーができてしまうという計画があったりもします。太陽光発電はその他の発電方法に比べると、環境負荷が小さくとても優れた発電方法だと思うのですが、だからといって湧水の涵養林である(可能性のある)森を伐採してそこにパネルを置くことにはとても賛成できません。日本の場合は太陽光発電を普及させるための法律「FIT」に問題があったように思います。太陽光発電のような発電方法は地産地消が一番。カリフォルニアのように、新築住宅の屋根には必ず発電パネルを乗せる、といった法律だったらよかったのになぁ……。


そうそう、正月らしいおめでたい色だからと、初詣にはオフクロの運転で、オフクロの電気自動車で行ってきました。

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⇧今年は七回目の年女(84)だというのに、パソコンもスマートフォンも、そして電気自動車も便利に使っていて、しかもウチのクルマたちが不調のときにはクルマも貸してくれたり、頼りになるありがたい存在だったりします。


孫との間で、まさにこのCMのような光景が展開されていたりします。ホント、電気自動車と暮らす生活は楽しい。しかもこれを買った頃はEVの中古車が底値で、車両価格30万円台で購入できたりもしました。16KWhもの動くリチウム電池がこの値段で手に入ったのだからホントありがたいことです。



敷地内に新しく建てたオフクロの家の屋根には4KWのソーラーパネルが載っています。そのため現状でも電気自動車2台(i-MiEVと軽トラMiEV)と家庭で使う電気の分くらいは発電してくれていて、トータルの発電量としては消費量よりも多いのですが、でも、太陽光パネルに太陽光があたらない夜は、東電からの電気を使っていることになってしまいます。

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なんともそれがシャクなので、今年は中古パネルと型遅れの格安パワコンを使って、電力会社から切り離された設備での電気自動車の充電ができるシステムを構築したいと思っています。

天ぷら「廃油」は限られた量しかないので、それを使ってクルマを動かすには残念ながら限られた量のクルマでしかできません。

けれども、車庫の屋根に中古ソーラーパネルを貼って、その電気だけで電気自動車を走らせることができるようになれば、地球上のかなりの量の化石燃料が削減可能で、しかも一度そのシステムを構築してしまえばそれ以降、自動車の燃料代にお金がかからなくなるのです。
過疎化が進みこのところの田舎では、畑や田んぼや家を格安でお借りすることができるのですが、田舎で暮らす上でのネックは、公共交通機関が未発達なことで、その田舎で快適に暮らす上で自動車の燃料代がかからない、というのはかなりのアドバンテージになります。

ありがたいことに現代のような平和で技術革新が進んだ時代に生まれることができて、これだけ優れた技術がたくさんあって、世の中にはすでにモノがたくさんあり、まだ使えるものが捨てられてしまうくらいにあふれているのだから、これからは、それらをもっとうまく使っていきたい。そしてそれがでれば、ヒトはもっと簡単に幸せに暮らせるように思うのです。すべての人がそうした暮らしを望むとは思わないけれども、個人レベルや家族レベルでお金にそれほど頼らない暮らし=お金をそれほど稼がなくてもいい暮らし、をする人ももう少し増えた方がいいのではないかと。

「税金 万引き家族」のような人たちが権力を持ってしまっているいまの日本の社会での市民的不服従は、お金をできるだけ使わないこと、あるいは、お金を介さないこと。
そしてそのポイントは「モノを断捨らないでもすむ生活環境」と「中古品の活用」じゃないかなぁ、などと思っています。

「中古品」はすごいですよ。ユニクロでもジーユーでもパタゴニアでも、古着屋さんで気に入ったものを手に入れればよくて、すでにこの世にあるものなわけだからエネルギーペイバックタイムはゼロなのです。

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⇧いま田舎には、田んぼや畑だけではなくて、ちょっと時代遅れの(だけどまだまだ使える)農業機械がたくさん余っています。たとえ、ひと昔まえの機械であっても、それしかなかった頃は、最高に便利な機械だったわけで、知足を心得ていれば、それらをうまく使うことで、お金をかけず効率よく食料を自給することが可能だったりします。


なるべくお金に頼らない、家族が力を合わせて自分たちでつくる暮らしは、やりたいこと、やらなければいけないことが目白押しで、たしかに毎日忙しいのだけれども、でも「足るを知る」をモットーとすることで、無理のない範囲でできる楽しい暮らし方になるように思います。そのことをしみじみと感じることができたのが今回のお正月でした。
ということで、今年はできれば、こうしたビンボーだけれども楽しい暮らし方を紹介する機会をもっと増やしていきたいとも思っています。

あー、なんだか無性に、丸のことインパクトドライバーが使いたくなってきました。貧乏ヒマなし、だけれども、お金を必死に稼がないでも、なんとかどうにかなる貧乏暮らしは、その楽しさを一度知ってしまうと抜け出すことができなくなります。
とはいえ、お金をまったく必要としない厳格な自給自足はきつくて楽しくないので、長続きもしなかったりします。そんなわけでお金もちょっとは必要。ということで、今年も「ビルダーズハウス」&「虫草農園」も、(たまには)よろしくお願いしまーす。