Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


隠蔽(いんぺい)擬態

 

先日、浄化槽のエアポンプの修理をしていたときのことです。
ポンプを持ち上げたようとポンプに両手をかけて数センチ持ち上げたその瞬間、なにかゆっくり動くものが目に入ったのでした。ポンプのすぐ脇にマムシがいたのでした。両手がふさがっているので、棒を手にすることもできず、マムシを刺激しないように、そして素手を噛まれないように慎重にゆっくりとポンプを持ち上げ、後ろ伝いにどうにかその場を離れることができました。マムシは温度にも反応するらしいので、危ないところでした。
こんなことが起きないように、自然の豊かなところでは、目や鼻や耳を研ぎ澄ましながら行動する必要があります。

そんなわけで突然ですが、問題です。
下の写真の中に生きものが隠れています。見つかりますか?

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虫好きの人は案外簡単に見つかるかもなぁ。

じゃあ、見つからなかった人に、ヒントです。
下の写真にも同じ虫が写っています。

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⇧たぶん、こっちの写真の方が見つけやすいですね。

では正解……。







最初の写真は、ほぼ真ん中あたりにチョウがいます。

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⇧写真の真ん中あたり、緑の葉っぱに上向きに止まっています。これなら分かりますね。でも、なかなか見事な保護色。

ふたつめの写真も、真ん中あたりの少し右側にチョウがいます。

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⇧地面に止まっています。


この蝶は、南方系の蝶で、クロコノマチョウと呼ばれています。

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⇧緑の中だと返って目立つのですが、人や鳥を見つけると、地面近くの落ち葉にまみれて止まります。
たしかにこのあたりに止まったはずなのに……と思って探してもなかなか見つからず、どこかに飛んでいってしまったのかも、と思ってそこに分け入ると、足元から飛び立つ、ということが多かったりします。

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⇧実はこのクロコノマチョウも、完熟ハネダシいちじくの虫食堂にやってきた一員でした。

でもまさか、標高750mの寒冷地、白州(山梨北杜市)で見ることができるようになるとは、思いもしなかったなぁ。
私が持っている図鑑(1975年発行)では、伊豆半島が北限になっていました。東京で見つかることもあるがそれは偶蝶で、土着は伊豆までと記載されています。

五感を研ぎ澄ませても、アベレージでの気温の上昇は分かりにくいのですが、五感を研ぎ澄ませ、まわりの生きものを観察すると、地球温暖化の兆しは随所に見られます。
国道沿いに北上しているアオマツムシは、ついに白州のサントリー蒸留所付近までやっていました。
白州の家の中にゴキブリがやってくる日もそう遠くはなさそうです。