2018年、春

玄関の前のひだまりで、クマバチがテリトリー飛行を開始する季節になりました。

春です。しかも、たけなわ。

実はこの季節、寒冷地であるこのあたりでは、畑に作物がほとんどありません。

でも、大丈夫。山菜やきのこというありがたい味方がいるのです。

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⇧林の中のオブジェでもある旧いスカイラインの前に広がるカンゾウの海。毎年かなりの数を収穫し食べているけど減りません。
今年、娘に教えられて初めて知ったのだけれど、カンゾウは、茎を刈り取っても(長ネギのように)その茎がトカゲの尻尾のように復活するのだそうです。


一番好きな山菜がコレ。ウコギです。

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⇧このくらいの頃が一番美味しい。生で食べると舌がしびれるほどに苦いのだけど、かる~く煮て、お浸しにすると独特の香りと旨味があって、最高の酒の肴。であると同時に、ごはんに載せて食べるウコギめし最強! 

 

意外と知られていないことですが、春はきのこの季節でもあります。
春きのこの代表が実は、シイタケ。
ひと雨降るごとにシイタケが顔を出します。

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⇧菌床椎茸ではありえない大型で厚手のドンコ。お醤油をたらして、炭火で炙り、手で裂いてから、レモンを絞っていただくのがオススメ。
シイタケは焼き過ぎず、中が少しレアなくらいが美味しくいただく大切なポイントだったりします。

最近では原木栽培も、温度や湿度の管理ができる施設栽培(建物の中での栽培)が増えているのですが、虫草農園では、白州産のクヌギやコナラだけを使用し、カタクリの咲く林床に原木を置いて栽培しています。施設栽培と違って天気まかせなので収量を調整できないのですが、いいタイミングで雨が降ると食べきれないほどに、とびきり美味しい大きなシイタケが採れます。

 


ただ……日本では、きのこに関して悲しい出来事がありました。
心配していても仕方ないので、食品用の放射線測定器を持っている種菌会社にお願いして線量を測定してもらうことにしました。
そして結果は……。

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「測定下限値未満」(測定下限値5Bq/kg、ヨウ素セシウム共)でした。
ほっ。
でも、この地が汚染されなかったのはほんの偶然の話。
正直に白状すると、もしも出てしまったら……と思うと、周囲にも迷惑がかかりかねないことでもあり、逡巡する思いがありました。
しかも、原木だったり林床だったり、自然により近い栽培方法で育てられたものほど出やすかったりするのです。

 

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⇧高価な洋蘭も美しいけど、ルッコラの花もそれに負けない可憐さがあります。
しかもエディブル。

しかしそれにしても日本の春は素晴らしい……。
農作業をしているだけで、なんだか心がウキウキ、幸せな気分になれます。
この感動的な春を次世代にも残してあげたい。
それはこの地に暮らすわれわれの義務でもあるように思います。
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お知らせ(宣伝)

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虫草農園の巨大原木シイタケ(林床栽培品)は、白州の道の駅などで雨あがりの翌々日、売っていたりします(より美味しくなるので、半日、天日干ししてから出荷しています)。もし見かけたら、どうぞよろしく!