きのうは雨、そしてきょうは雪だったので、久しぶりの骨休み、でした。
そんなわけで外の雪を見ながら、コーヒーをいただきました。
市販品も含めいくつか試してみたのですが、コーヒー豆の焙煎は、いま、こんな組合せに落ち着いています。
以前にもこれに似た組合せを紹介したことがあったかも知れません。以前のものとの違いは、以前はザルを2つ組合せたものだったのに対し、最新型はザルひとつ(上側)と、下側はザルと同じ直径のステンレスのボールの組合せになっています。
⇧ステンレスのボールは100円ショップで購入。でも、100円ではなく150円でした。
あとは以前から使っていたザルと、文房具用のクリップ、それにロッキングプライヤーです。ウォーターポンププライヤーなどでも良さそうですが、手を離した状態でも固定できるロッキングプライヤーの方が、ザルトボールがズレにくく、扱いやすいように思います(これも百均で売っています、でも、300円くらいだったかなぁ)。
⇧事務用クリップはボールとザルを止めるため、こんな風に使います。滑りやすい場合は、プライヤーでフチの形を修正します。「コ」の字型の針金はたまたまこのザルについていただけで特に必要はありません。
熱源は、薪ストーブの中の熾(おき)。薪ストーブを炊かない夏は、外でカマドやぬかくどなどを熱源として焙煎します。もちろんガスコンロでもOKですが、たき火の方が楽しいのでオススメです。
⇧以前のように下側もザルだと、直火(炎のある状態)で使えないのと、熾(おき)であっても焦げ付きやすかったのですが、下側がステンのボールであれば、直火での焙煎も可能、しかも常に持って揺すっている必要はなく火の上に置いておくことができます。
熾の上に焙煎器を載せ、その後20分ほど、10秒に1回くらいの割り合いで、焙煎器の中の豆をひっくり返します。フライパンでチャーハンをひっくり返す容量で、手前から億に鍋肌に沿ってコーヒー豆をスライドさせひっくり返します。1回で天地がひっくり返るわけですが、半回転を3回やるといい感じ。
そして、この20分が、ゆとりのある幸せな時間になります。
球形に近いから豆をひっくり返しやすいのと、上側がザルなので中身の色の具合を常時、見ながら焙煎できるのが特長で、使いやすく、失敗も少なくおいしく焙煎できるように思います。
いい色になったら、火からおろし、大きなザルに開けて、豆を空中に放り出すようにして表面の熱をさまします。お蕎麦を茹でるときの「びっくり水」の要領で、豆の中側をそれまでの予熱で加熱する上でも表面を急冷します。このときはできれば二人で作業できると手際く冷やせるのでオススメです。ひとりがウチワで風を送り、もうひとりはザルの上でコーヒー豆を踊らせます。
焙煎を行う場合、香ばしい匂いの広葉樹のオキであること。ただ、サクラだとちょっと匂いが強いので、コナラやクルミ、それにハゼルことがあるけどクリがオススメかなぁ。樹種によって焙煎したコーヒーの香りが少し違ってくるのもこのやり方のいいところ。
それと同時に、焙煎後すぐにコーヒー豆の表面温度を下げること……、これらが、コーヒー豆を美味しく焙煎する際の秘訣かもしれません。
今回は、ハンノキの熾と豆はパプア・ニューギニアの豆でした。
こんな感じ、いい感じに焙煎することが出来ました。
焙煎した豆の中のガスが抜けた翌日、
お彼岸だと言うのに、外はしんしんと降りしきる「なごり雪」。
落ちても溶けず、しんしんと降り積もる窓の外の雪景色を見ながら、ときどき薪のはぜる音が聞こえる静かで暖かな部屋でコーヒーとカフェオレをいただきました。
冬の内にやっておきたいことがまだまだたくさんあって、まだちょっと暖かくなってきてもらっては困るけど、久しぶりにやってきた、気持ちをゆったり休ませることのできる、幸せな時間でした。