自家製媒染型塗料の実験テーブル

 釜無川をはさんだ山向こうで、ヘンテコリンな小屋を作っている友達がいて、その友達が突然、虫草農園に物色にやってきたのでした。風雨に晒され腐りかかった合板だとか、何度も使い込んでコンクリートが付着したパネコートなんかがウチに来ればあるんじゃないか……、と川向うから臭いを嗅ぎつけた? とのこと。
こんなのだとか、

こんなの、

を、見つけては、喜んで物色していきました。
 こんな腐りかけた、しかもムク板ではなく合板を喜ぶ人がいるのもおかしな話ですが、こんなものまで捨てずにとっておく方もとっておく方だと、娘に呆れられたのでした。
 で、それに刺激を受け、春の植菌週間の合間をぬってちょこっと、いたずら工作。
以前紹介した自家製媒染型塗料の実験の続きです。今の季節はシロアリの活動はあまり活発ではないので、春の強い紫外線&風雨暴露の野ざらし実験をしてみることにしました。
 杉の野地板にとりあえず、お酢にスチールウールを溶かし込んだ塗料?を塗ります。

↑久しぶりにビンをあけてみたら中に入れていたスチールウールは完全に溶け、影も形もなくなっていました。塗布にはコテ刷毛を使いました。これはこの種のステイン系塗料を塗るのにとても便利です。また、この塗料は塗った当初はあまり色が付かないのですが、半日くらい時間がたつとかなりしっかり着色されます。
 テーブルの天板は4枚の野地板で構成されるのですが、とりあえず4種類にわけ、それぞれの違いをみてみることにしました。

↑その内の2枚は、食用天ぷら油のバージンオイル(とはいえ賞味期限が昭和のもの)を塗ることにしました。お酢塗料?を塗ったものは、半日置いて、乾いてから塗りました。

↑そしてできたのがこんな感じの4種類の板。手前から、「お酢+スチールウール+昭和の油」、つぎは「80番のペーパーを掛けただけの杉板」、次は「お酢+スチールウールのみ」、そした一番向こうは「80番研磨に昭和のオイル」の組み合わせ。

↑廃材板を深めに面取りして、4種類の板を固定します。

↑そして岡さんからいただいた、スチールの廃テーブルを黒く塗り、その上に載せて完成。屋外用なので水はけが良いように木裏を表に使ってみました。

↑さっそく雨が降りました。すると、油なしのお酢+スチールウールの板の上に載っていた木くず(シイタケ植菌穴をあけたカス)が見事に染まっていました。写真の左側の木くずは比較のため、雨に濡れなかったものを並べてみました。

↑こちらは裏側、雨が降った後のシミがなんともいい感じ。こんなのも面白く使えそうです。


 ところで、山向こうの友達ですが、25日の昭島を皮切りに、動くタイニーハウスを引き連れ、ロードムービー「simplife」の上映&Open Houseで全国キャラバンに出るそうです。動くタイニーハウスのどこかにセメントの付いたパネコートや腐った合板が使われていたら、それは虫草農園から物色されたものかもしれません。ぜひ探しにお出かけください。
全国キャラバンのスケジュールなどはこちらのサイトを。素晴らしく素敵な動くタイニーハウス、そしてタイニーをベースとしたシンプルな暮らしを提案するムービー、九州まで行きます。ぜひどうぞ。

©Yuichi Takeuchi