電動ケットラ充電物語part3 「天ぷら廃油で走るハイブリッド軽トラ登場?」


 電動軽トラをなんとかして天ぷら廃油(再生可能エネルギー)で走らせたい、と思い、中古の電動ケットラに付いてきた単相交流200V用の充電ケーブルを小細工していたのでした。交流100Vでも充電できるようにならないものかと悪あがきをしてみたり……。
 アダプターを自作してみたり、初期の頃の200V用ケーブルをお借りして試してみたりと、いろいろやってみたのだけれどもなかなかうまくいかず、電気に詳しい友達に助けを求めたところ「10KWhリチウムイオン電池って、TNT火薬にすると何kg分だか分かってる? 大容量の電池を舐めてはいけません」と叱られ、仕方なくメーカー純正の100Vケーブルを購入することにしたのでした。一瞬、200Vのディーゼル発電機を買おうか、とも思ったのですが、我が家の経済状況と今後、出先での充電などの汎用性を考えて100Vケーブルを買うことにしました。

↑下が中古の電動ケットラに付いてきた新しめの200V用ケーブルで、上がお借りした比較的初期の頃の200V用ケーブル。古いタイプであれば、アダプターを自作することで100Vも自動認識する……との情報があったので試してみたのですが、上記のタイプのケーブルではダメでした(詳しく知りたい方はこちらのブログを)。

↑そして右が新しく購入した100V用ケーブル。プラグの形状が違うだけで、他はほぼ同じに見えるのですが中身に違いがあるようです(最初期のケーブルは100V、200V兼用で使えたのだけれども、その場合、100Vでも15Aが流れてしまい専用コンセントを使わない人が多く危険なので、100V用ケーブルを別に設定して100Vの場合は10Aしか流れないようにしたのではないか? とのウワサがあります。あくまでウワサです。裏は取ってません)。
 そんなわけでネットで一番安いところを探したのだけれど、それでもたかがケーブルなのに5万円近くもしました。5万円あれば普通に動くケットラの中古車が1台買えるご時世なわけで、届いたケーブルを見て、ああ、やっぱりもう少し時間をかけて中古のケーブルを探すべきだったかも、と一瞬後悔(ドラゴン製のSAE J1772であれば電圧や電流値を任意に選べるものもあるらしいのですが、果たしてそれがMiEVに使えるのかは不明)。
 気を取り直してさっそく試してみました。我が家にあるオールドタイマーな交流100Vディーゼル発電機からの充電です。

 まあ、当然といえば当然なわけだけど、うれしいことに久しぶりに充電ランプが緑に灯りました(写真の赤いコードはアース線。なくても充電はできるけど、危険なのでアースはしっかり取っておいたほうがいいと思います)。
 ところでこのディーゼル発電機ですが、天ぷら廃油で走ることができるように改造が施されています。

 などと書くとまるで世紀の大改造が施されているかのように思うかもしれませんが、実際にやった改造は、エアクリーナーとインマニに間に直径3ミリほどの小さな穴をあけただけ。この穴、普段はゴミを吸ってしまわないようにネジでふさいであるのですが、冬場、気温が低く、天ぷら廃油ではエンジンがかかりにくい時に、ここからCRC556(モドキのMonotaROの安物浸透性潤滑剤)を吹き込むと、それを燃料と勘違いしてエンジンがかかる、という寸法。
 また、直接道路を走るためのエンジンではないので天ぷら廃油に軽油や灯油を混ぜても脱税にはならないはず(もしこれが脱税になるなら、EV用の電力は一般の発電とは分けて課税された燃料を使って発電してはいけなくなってしまう、と思うのだけれど、でも日産の新しいノートに搭載されているレンジエクステンド用の発電機とかは道路税が課税されたガソリンを使っているものと思われ、そのあたり、法律の方が追いついていっていない可能性もありますね)。そんなわけで冬季など気温が低い時期には灯油や軽油を天ぷら廃油に混ぜて粘度を下げる、という方法も可能と思われ、とりあえず現状では天ぷら廃油を暖めるための熱交換器は不要だったりします。

↑エアクリーナーより先なので、この穴からゴミを吸わないように普段はネジと廃タイヤチューブで作ったパッキンとでフタをしておきます。ちなみにウチでは草刈り機や藁切り機など、長時間放置され機嫌を損ねていることの多い農機の多くにもこの穴があいています。また、天ぷら廃油自動車には、シャンプーボトルなどを使って運転席から軽油がインマニ内に噴射ができるように改造されていたりします。

↑インパネを見ると、キーが抜いてあるのに電量計が液晶表示され、メーターパネルの右下には「赤いプラグのマーク」が点灯しています。
 最大が100V10Aなわけで、最初から分かっていたこととはいえ、やっぱりちょっと気になるのは充電のスピード。時間がたってもなかなか電量計の目盛りは増えません。

↑どのくらいの電気が流れているのか、クランプタイプの電流計で測ってみたところ8A以下だったので(ちょっと冒険だけれども)ケーブルとコンセントの間にエコワット(簡易電量計)をはさみこんでみました。その結果、やっぱり電力は800W弱。これだとエコワットが壊れることはなさそうだけど、ひと晩中以上、発電機をまわしている必要があります(200V15Aでも満充電まで4.5時間、100V10Aだとその約3倍、15時間近くかかることになります)。
 写真では音を伝えられないのが残念なのですが、我が家のディーゼル発電機はオールドタイマー(お年寄り)なので、昔の村祭りの縁日を彷彿させ、なおかつ余りあるような壮絶な音を発し続けるのでした。ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ。

↑そんなわけで、発電機のマフラーに乗用車の消音器を接続! 
 しかしそれでもまだ「ユンボをエンジン全開で家の前で使っているときよりもウルサイ!」と家族からクレームが入り、そしーて僕は途方に暮れる、のでした。
 ならば……、ということで、新たな善処策!

↑チェンブロで発電機を吊り上げ、電動ケットラの荷台に載せ、周囲にひとっこひとりいない村はずれまでひとっ走り、そこで充電すれば……問題解決?

 ということで期せずして、天ぷら廃油発電機を搭載したハイブリッド軽トラが登場したのでした。しかも、いま流行りの「クルージングレンジ・エクステンダー」タイプ。市販のハイブリッド車と違ってちょっと不便だったりもするのですが、こちらは「ラブ・ミー・テンダー」タイプ。優しく愛してね。


まだ読んでいない方は「電動ケットラ充電物語Part2」もぜひどうぞ。