Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


寒い日の体の暖めかた。

寒い日は、体を中から暖めるのが正解!
とはいえ、アルコール燃料に頼るのは経済的でないし、昼間からだと着実にアル中への道を歩むことになります。
で、田舎暮らしの場合、普通は冬、体を暖めるために薪割りをします。
楽しいし、氷点下の日でもポカポカしてくるし、ついつい食べすぎてしまう冬場のダイエットにもなるし、いいことづくめなのですが、でもまだ、季節としてはちょっと早い。
薪割りは厳冬期用のウォームアップにとっておき、土が凍る前のこの時期のウォームアップにオススメなのは「穴掘り」です。

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↑穴はこんな感じで、入り口は狭めに、中を広めに掘ります。

きょうはこんな穴を10個ほど掘りました。
なんのための穴か? というと、これは、生ゴミ堆肥を活けるための穴です。土が凍りだす前にひと冬分の穴を掘っておく必要があるのです。

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↑あまり深く掘っても、分解されにくくなってしまうので、深さは50センチ前後。写真の穴は、来春、ウネとして使う位置に掘りました。
ここに生ゴミバケツに貯めておいた生ゴミを投入します。

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生ゴミバケツでのプレ発酵は、嫌気発酵がいいので、嫌気性微生物が活性化するためのエサとして米ぬかをまぜ、なおかつ、なるべく空気に触れないようにゴミの上に梱包用のラップ(荷物をくるむために送られてきたものを捨てずにとっておく)を落としぶたのように敷き詰めています。

そして穴に生ゴミを投入。

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(食事中の方ゴメンナサイ )。

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土をさらっとかけ、その土を混ぜるようにしてスコップで撹拌。

その後、埋め戻します。

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最後に、生ゴミが大好きな連中(デッカイのから小さいのまで、この地域にはいろいろいます)に掘り起こされないように、鉄筋メッシュを3分の1くらいに切ったものを少し埋まるくらいの感じで載せておきます。

これでひと穴完成。

日にちを記載したラベルを立ておいたりすると、どのくらいの日数でどんな風になるか、観察できて楽しめます。

果樹の周囲にも寒肥として穴が掘れるうちに掘っておきました。

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ついでにもうひとつ。
これは生ゴミ穴の変形バージョン。

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一斗缶の上蓋、底面共に切り取り、筒状になった一斗缶を半分くらい地面に埋めます。
中はこんな感じ。

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加湿になり缶の中がアメリカミズアブのウジ虫でいっぱいにならないように、モミガラを多めにいれてあります。

土が凍りだす前、こんなこととか(金属加工用の万力を据えるためのスタッド打ち)……、

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こんなこと(小屋の基礎となる凍結深度よりも深い束(ツカ)を打つための穴掘り)なんかを、あわててやっています。

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土工事さえ終わっていれば、あとは土が凍ってからでもゆっくりじっくりできる……なんて思って油断していると、そのうち薪割りや菌打ちに追われ、気がつくと、菜の花が咲きだしていたりするから今年は気をつけないとなぁ。