1年中、ほぼ毎日、長靴をはいています。
暖かい時期は、マルゴ(というメーカー)の耐油性半長靴(素材がPVCでとにかく丈夫、しかも軽いので走れるし、半長はサンダル感覚で履けて蒸れにくい……でもイマイチかっこ悪い)。
寒い時期は、LLビーンのMaine Pac Boots(とにかく暖かくて、ゴムの部分はビーンブーツと同じ素材で、底は滑りやすいチェーンパターンではなくビブラムソール風)。
雪が降ったらスパイク底のインナー付き長靴(スタックしたクルマを押すにもスパイク底だと力が入ります)。
田んぼに入るときは、クボタの小口さんオススメのアトムの隼人(田植え長靴なのに丈夫)、そして解体屋さんや廃材、石を扱うときは、ワークマンの先芯入り安全長靴。
ってな感じで、年柄年中、長靴をはいているわけですが、さすがに使用頻度が高いと長靴も壊れます。
で、今回、愛用の先芯入り安全長靴が切れてしまったので、チューブタイヤのパンク修理法を流用した修理方法の紹介です(いつもながら貧乏臭い技術の紹介でスミマセン)。
切れるところはだいたいいつも決まっています。座るときに折り曲がる部分に負担がかかり切れてしまいます。
↑切断面に瞬間接着剤を塗って、ヒビを閉じる、という方法もありますが、今回紹介するのはもう少し耐久性があって本格的な方法です。
↑上からゴムを貼り付けて補修するのですが、貼り付けるゴムの大きさよりも大きめに表面を荒らします。時間を節約するため、普段、電動グラインダーを使ってしまいますが、手作業だけで行うほうが確実ではあります。というのも、熱でゴムの表面が溶けてしまうと、ゴムが変質してしまうらしく、接着力が劣ってしまいます。熱で溶けてしまった場合も、その部分をサンドペーパー(空研ぎペーパーがベター)で手で研いであげればOKです。
↑貼り付けるゴム板(パッチ)は、捨てずに取っておいた自転車のチューブから大雑把に切り取り使用します。パッチ側も長靴側と同様、接着面を荒らします。自動車のタイヤチューブでもいいのですが、薄いほうが曲げたときの違和感は少なくなります。
↑接着するゴム板を適当な大きさに切ります。このとき、ハサミを斜めに傾け、できるだけ切断端面が薄くなるようにすると剥がれにくくなります。
↑接着面にパンク修理用の接着剤を広めに塗布します。そしてその後、表面が乾くまで1〜5分ほど、放置します。
↑パッチは自転車用のパンク修理用パッチでもいいのですが、長靴と相性が悪く、付きにくいものもあります。
↑パッチを貼り付けたら、長靴の内側に当盤(あていた)をあてがい、表側から鈑金ハンマー(の丸い方)で叩き、しっかり密着させます。
↑鈑金ハンマーや当盤がない場合は、石ころと普通のトンカチでもOKです。金槌は、仕上げ打ち面(=緩い球面になっている側)の方が周囲を傷つけず叩くことができます。
↑パッチの周囲にも接着剤(この場合は融着性がより強い塩ビパイプ用がいいかも)を多めに塗布し、完成。