雨が上がり、空気が澄み切って、きょうも素晴らしくいい天気。
七里岩に当たってハネ返ってくるオートバイの排気音がいつになくにぎやかで、ヤンチャな若者はいまだに健在なんだなぁ、などと思っていたら、世間は知らぬ間にゴールデンウイークに突入していたのでした。
地給知足な暮らしは、毎日が日曜日のような暮らしでもあり、いつが休日だったか忘れてしまいがちではあるのですが、でも、世の中が休日であってもなかなか休めない、というのも「地給知足な暮らし」だったりもします。まあ、それでも楽しいからそんな暮らしをしているわけですけど。
外台所を作るための場所を確保するため、その場所に置いてある薪の山を片付けるための場所を作るために、先日、ユンボ(=バックホー)の油圧シリンダーを修理したのですが、今度は、履帯(=クローラー=キャタビラ)が外れてしまい、それを修理しました。
我が家のユンボ、動輪プーリーのフチが割れてなくなってしまっているので、普通に差動でカーブを曲がろうとすると、履帯が外れてしまうのでした。
で、その直し方でワイヤーを使った画期的な方法を以前、紹介したのですが、さらなる画期的な方法を発見したので紹介しておきます。
以前紹介した方法では、輪距の調整ボルトを緩め、クローラーの軸距を縮める必要があったのですが、今回の方法であればそれなしでもどうにかはめることができました。
履帯にワイヤーを掛けてハマる方向に力をかけながらスプロケを回転させるというところまでは同じなのですが、今回の方法は、もう一台、他の機械(車両)を使いそれで履帯を引っ張りながら、履帯を回してかけるという方法。
↑今回は4駆のトラクターを使いました。スプロケット側が内側に外れてしまったので、履帯にワイヤーをかけ、トラクターで外側に向けて引っ張ります。
↑ユンボの方側から見た写真。バケットでホオズエを付き、外れた履帯側を少し浮かせ(浮かせ過ぎないのもポイントかも=履帯を下側にたわませ過ぎないのがポイント)、その状態で履帯にワイヤーをかけ、トラクターで引っ張りながら履帯をまわします。
作業者がふたり必要になりますが、この方法だと、履帯の軸距を縮めなくてもどうにかなりました。
ウチのユンボの場合、複動(ふたつの油圧シリンダーを同時に動かす)がうまくできないので、ワイヤーで引っ張る力を他に頼ると的確に力を加えやすい、ということもあるようです。
調子のいいユンボだったら、履帯にワイヤーを掛け、そのワイヤーをバケットのツメにかけた状態で「旋回」の操作でハマる方向にテンションを掛けた状態で、履帯を浮かせ回転させることでどうにかなるかもしれません。←これだったら作業者はひとりでOK。
ところで先日、キースイッチを入れっぱなしにしてしまい、バッテリーを痛めてしまったので、ちょうどいい機会とばかりに、最近注目されているリチウムイオン電池のジャンプスターターを試していたりします。
↑エンジンのジャンプスターターにもなり、タブレットや携帯、ノートパソコンなどの非常用電源にもなるという製品。だいぶ値段もこなれてきました。写真のもので7000円弱。
ディーゼルの場合、圧縮比が高いことと、始動のためのグローという儀式があるので、そのあたり、どうだろうか?と心配だったのですが、ピストンリングのシール性が甘いおんぼろユンボでも、気持よくセルが回り、圧縮がかかってエンジンを始動できました。
↑こんな小さいのに、バッテリー容量13600mah/50.32WHで、最大電流500Aを流すことができると諸元表には書かれています。
↑取説には、ジャンプスターターとして使用する場合、エンジンが掛かったら速やかにクランプを外すように、と記載されています。そのためディーゼルエンジンでの使用で心配だったのは、エンジングローとの相性で、グロー時にも大電流(もしかしたら電圧も高い?)が流れてしまいそれによって問題が起きるのではないかと思ったのですが、健全な12V鉛バッテリーをつないだ時と変わらないタイミングでグローは赤熱しました。
ユンボがあると、女性でも簡単な操作で、自分では運べないような重いものを運べたりします。なるべく人に頼らず、家族でできる範囲で自給的な暮らしをする上で、ユンボはとても役に立つ道具、と言えるかもしれません。……壊れなければね。
追記(2018年10月29日)
またまた、クローラーが外れたので、今回はリフトダンプの油圧を使って見ました。
結果から言うと、4駆のトラクターや軽トラでワイヤーを引っ張るほうが正解かも。
上に引っ張るより、少し手前から横に引くほうが正解のようです。
結局、輪距の調整ボルトを締め込み、輪距を短くし、さらにはレバーウインチを使って二箇所で引張どうにかはめることができました。
以前よりもちょっと張り気味に輪距を伸ばしてセットしてみました。