ひと足早く芽吹く園芸種のタラノメに続いて、野生種のタラノメも芽吹き始めました。
「駒みどり」などの園芸種と違って、野生種は脇芽は少ないけれども、先端に立派な頂芽が付きます。
タラノメで何が一番美味しいかというと、やっぱりこれ、路地て採れる野生種の頂芽ではないだろうか?
この時期、まだ苗作りの時期で畑の作物は寂しいのですが、それを補うかのようにさまざまな山菜が食卓を彩ってくれます。
お吸いものやタケノコと共にいただくたびに、日本人に生まれて良かったなぁ、と実感させられる、サンショの若葉。
漢字では「甘草」と書くけれども、おひたしにして食べてみると、本当に甘い草であるノカンゾウ。
■追記■「甘草」と書く植物はマメ科の別の植物で、ノカンゾウやヤブカンゾウのカンゾウは漢字で書くと「萱草」だそうです。ご指摘、ありがとうございます。
そして待ちに待ったウコギも芽吹き出しました。信長の時代、各地の城下町にあったというウコギ垣。これを食べると気持ちがシャキッとしてなんだか元気がでてくるし、ご飯のあてにもなるし、城下町にウコギ垣があったということ、なんだか分かるなぁ。
↑これがウコギ。山梨ではあまり見かけないけれど、長野だとこの時期スーパーでも売っていたりします。
そして山菜の季節は、春の大忙し=大充実の季節でもあります。
味噌玉味噌づくり用に今年二回目の米麹をきのうから作っています。
↑先日紹介した簡易一斗缶ストーブの原型は昔ながらのこのカマド。側面の燃料投入口を閉じて、ロストルの下からだけ空気を入れることで、燃費&燃料効率に優れ、ロケットストーブなどと違って微妙な火力の調整が可能だったりします。
こちらは先日タネまきし出芽中のイネの保温ピット。クルマのオイル交換用の自作ピットの上に透明のビニールを張り、太陽熱で加熱し、ハト胸状に催芽させたイネのタネ(=お米)を苗箱に播種し、苗箱を積み重ねて出芽させます。
↑夜はこんな風にピットの上にシートを被せて温度を保ちます。うまくすると、イノシシが捕れるのではないかと、ほのかに期待している落とし穴?
そしてシートをめくるとこんな感じ。
上から見たらまだ出芽していないように見えたのですが、横から見たらこんな感じ。これはまずい! あわてて緑化用のビニールトンネルを作りました。
その間にも、引き込みを終えた米麹の温度は上がってくるので手入れを行い、こちらもまた温度が上がりすぎてしまった仮伏せ中のキノコのシートをはがして散水し、遅れに遅れてしまっていたスタッドレスから夏タイヤへの交換を行い(とりあえずきょうは軽トラとセレナの二台)、ヒマを見つけては玉切り&薪割りをして、あっという間に夕暮れ……。
春は夕暮れ、バターソテーたる野生種の頂芽、美味しきたる。また、ウコギなどもいとをかし。