完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


お米の脱穀と水分測定


 以前から欲しいと思っていたお米や麦の水分を測定することのできる水分測定器(米名人)をキヨブタ(いまや死語?)したのでした。
 無農薬、手除草、ハサガケをして天日干ししているのに、除草剤&人工乾燥で作っているお米の方がどうして美味しいのだろう?と思っていたところ、近くの集落に住むお年寄りから「ありゃあ干し過ぎ、ハサガケのし過ぎじゃないの?」と言われたことがきっかけで水分量測定器を購入したのでした。
 名人たちは、年内に食べるお米と、年を越してから食べるお米で天日干しをする時間を変えていたりするそうです。干し具合と刈り取るタイミングがお米の美味しさをもっとも大きく左右するそうです。
 ということで、我が家も水分量の測定器を導入。はさ掛け中のモミも測定可能なのですが、玄米のほうが精度が高い、とのことなので、付属の籾スリ機でモミをはずして玄米にしてから測定します。

↑これが付属の籾スリ機。嵌合の甘いミル(粉砕機)のような構造でハンドルを回転させるとモミがはずれます。

↑モミをはずした玄米を測定用のお皿にセットし、測定器の中に挿入。
 その後、所定の位置までスクリューを回転させることで、玄米をすりつぶされ、その状態でボタンを押すと、含水量が%で表示してくれるというもの。比較的簡単に測定できます。すりつぶす部分の上下が金属なので、電流を流して電気伝導度を測定しているのではないかと思われます。
 購入したのはAmazonからで、一番値段の安かったものを購入したのですが、値段の違いは測定範囲の違いでもある、ということに購入して初めてしりました。
 今回購入したのは「米名人」という測定器で19800円でした。これだと測定範囲は9%から20%。2万5000円くらい出すと上限40%くらいまでの測定ができます。

 そして、はさ掛けしていたお米を測定してみたら、なんと13.8%。
もっとも美味しいと言われるお米の水分含水量は17%。しかしそれだと、貯蔵性が悪くなってしまくので、普通は15%くらいまで乾燥させるのが一般的と言われています。
 そこで急きょ、脱穀をはじめることになったのでした。

↑白羽の矢、ならぬ白鳥の舞い?

 ハーベスタ(脱穀機)と粉砕器(エンジン藁切りカッター)を運び込み、脱穀&ワラ切りを同時に行います。

↑左の青いマシンが日本の農家さんたちの間ではハーベスターと呼ばれている脱穀機。右の赤いマシンがワラ切りのためのエンジン粉砕機です。

 雨が降りそうだったので、お昼ごはん抜きで作業を行い、ヘトヘトにはなったけれども、どうにかきょう一日で脱穀を終えることができたのでした。
 台風もどうにか回避できたし今年はまずまずの豊作。まだ測っていないけれども、昨年よりはよかった模様。昨年まではひとつの田んぼを3家族でやっていて、今年からはウチだけなので、収量もかなり増えたのでした。
 そんなこともあって、昨年までのようにドラム缶で保管できるような量ではなくなり、置き場所にも困るという、嬉しい悲鳴。
 はて、これらのお米(モミの状態です)をどこでどうやって保管するのがいいのか? オススメの保管方法やユニークな保存方法などありましたら、ぜひ教えて下さい。


追記:
■美味しいお米の水分含有量について■
 先日、コイン精米所に行ったら水分量16%以上のお米は機械が詰まるので、精米機にかけないで下さいと記載されていました。
 お米のソムリエと言われれる米食味鑑定士協会のウエップサイトには、以下のように記載されていました。
・16%基準の範囲内で、水分の高い米ほど美味しいお米になります。
・14%以下の過乾燥米は、炊飯前の浸水時にヒビ割れを起こし、炊飯する時にデンプンが糊となって流れ出るため、ベットリしたご飯となり、食味が悪くなります。
・最近では精米工場の水分管理が厳しくなっており、農家でのより厳格な管理が求められています。14.5%以上の水分管理を徹底しましょう。
・15%以上の水分のお米は、低温貯蔵することが必要になります。


 また、新潟米の米穀販売店によると、同じ水分量でも、乾燥のさせ方でかなり異なるとのこと。カントリーエレベーターなどではこの時期、大量のお米が一気に搬入され、それらを短時間で乾燥させる必要があるため、高温で乾燥させがちで、それによっても食味が落ちてしまうことがある、とのことでした。


 手間はかかるけど、その点でも、秋の太陽に晒す「はさ掛け」乾燥は、美味しいお米の秘けつ、といえるのかもしれません。
 ただし、はさ掛けの場合、表面と奥とで乾燥具合にムラができてしまうことが欠点とのこと。来年は試しに、早めに脱穀し、麦のようにシートの上に薄く広げて自然乾燥させてみようかなぁ。
 自給用の少量生産だからこそできること、とはいえ、お米作りも奥が深そう! そしてなにより楽しい! これからTPPの影響で休耕田が増えると思うけど、個人がレジャーとして自給用のお米を作るという遊びが普及したらいいのになぁ。