いまごろになってやっと、ジャガイモ掘りをしています。
春先、ジャガイモのウネに生ゴミ堆肥を施したのですが、そこからカボチャがたくさん発芽してしまい、その後、立派なカボチャが実りだしたので、ジャガイモ掘りができなくなってしまっていたのでした。そんなわけで、ジャガイモを収穫しながら、カボチャも採れてしまうという、なんともテキトーな「いい加減農」を修行中のわたなべ家なのでした。
ところでジャガイモを掘り取る際、スコップなどで傷つけられてしまった可哀想なジャガイモができてしまいます。
ジャガイモは傷口からいたみやすいので、そうしたジャガは保存にはまわさず、早めにいただく必要があります。そこでかねてから気になっていた、ハーブをたっぷり使うというトスカーナ地方のフレンチフライ(フライドポテト)、というのを作ってみました。
まずは、ジャガイモを細切りにし、その後、小麦粉をまぶします。そしてそこにたくさんのハーブを乗せます。使用したハーブは、タイム、ローリエ、セージ、オレガノ、ローズマリー、それに皮付きのまま水平に半分に切ったニンニク(←揚がるとこんな感じで花のようになります)。
このところ、ハーブを道の駅に出荷しているのですが、そのハネダシや売れ残りがたくさんあるのでそれらをたっぷり使いました。
フライパンに大量のハーブとポテトを入れ、そこに天ぷら油を垂らします。本当はピーナツ油がいいらしいけど、ないので、油こしにあった油(たぶん菜種油)に、新油のオリーブオイルを少し足しました。材料が半分くらいまで浸かるようにオイルをいれ、その後、コンロを点火。沸くまで強火で加熱します。ロケットストーブやぬかくどでもいけそう。
油がポコポコ湧いてきたら、中火にして、10分くらい揚げてたかなぁ。表面が固くなるまで意外と時間がかかりました。表面が固くならないと剛性がでないので、それまではイジらず、じっと我慢が良さそうでした。でもその間に、ビールは減っていきます。
そして表面が固くなってきたら、ちょっとかき混ぜ、再び強火にして油の温度をあげ、ポテトの表面に焦げ色を付けます。このあたりは適当にアレンジ。美味しそうな色が付いたらアミを敷いたバットに引き上げて完成!
だいたい、揚げている途中から、これは絶対美味しいと確信がもてる香りが家中に広がっていたのでした。表面に油があるうちに塩とコショウを降り、ついでにパリパリになったハーブを粉砕してふりかけ、それらが全体に絡むようにサクサクっと混ぜて、いただきました。
小麦粉が良かったのか? 最後の強火が良かったのか? カリッと揚がっていて、自分で言うのもなんだけど、絶妙なおいしさ! でした。ビールがススムススム! このハーブの香りの移った油で、季節の野菜を素揚げしても美味しそう! 近いうちにやってみようと思います。