Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


フレッシュハーブをたっぷりつかって、フレンチフライ・トスカーナ風

 いまごろになってやっと、ジャガイモ掘りをしています。
 春先、ジャガイモのウネに生ゴミ堆肥を施したのですが、そこからカボチャがたくさん発芽してしまい、その後、立派なカボチャが実りだしたので、ジャガイモ掘りができなくなってしまっていたのでした。そんなわけで、ジャガイモを収穫しながら、カボチャも採れてしまうという、なんともテキトーな「いい加減農」を修行中のわたなべ家なのでした。
 ところでジャガイモを掘り取る際、スコップなどで傷つけられてしまった可哀想なジャガイモができてしまいます。
 ジャガイモは傷口からいたみやすいので、そうしたジャガは保存にはまわさず、早めにいただく必要があります。そこでかねてから気になっていた、ハーブをたっぷり使うというトスカーナ地方のフレンチフライ(フライドポテト)、というのを作ってみました。

 まずは、ジャガイモを細切りにし、その後、小麦粉をまぶします。そしてそこにたくさんのハーブを乗せます。使用したハーブは、タイム、ローリエ、セージ、オレガノローズマリー、それに皮付きのまま水平に半分に切ったニンニク(←揚がるとこんな感じで花のようになります)。
 このところ、ハーブを道の駅に出荷しているのですが、そのハネダシや売れ残りがたくさんあるのでそれらをたっぷり使いました。

 フライパンに大量のハーブとポテトを入れ、そこに天ぷら油を垂らします。本当はピーナツ油がいいらしいけど、ないので、油こしにあった油(たぶん菜種油)に、新油のオリーブオイルを少し足しました。材料が半分くらいまで浸かるようにオイルをいれ、その後、コンロを点火。沸くまで強火で加熱します。ロケットストーブやぬかくどでもいけそう。

 油がポコポコ湧いてきたら、中火にして、10分くらい揚げてたかなぁ。表面が固くなるまで意外と時間がかかりました。表面が固くならないと剛性がでないので、それまではイジらず、じっと我慢が良さそうでした。でもその間に、ビールは減っていきます。
 そして表面が固くなってきたら、ちょっとかき混ぜ、再び強火にして油の温度をあげ、ポテトの表面に焦げ色を付けます。このあたりは適当にアレンジ。美味しそうな色が付いたらアミを敷いたバットに引き上げて完成!

 だいたい、揚げている途中から、これは絶対美味しいと確信がもてる香りが家中に広がっていたのでした。表面に油があるうちに塩とコショウを降り、ついでにパリパリになったハーブを粉砕してふりかけ、それらが全体に絡むようにサクサクっと混ぜて、いただきました。
 小麦粉が良かったのか? 最後の強火が良かったのか? カリッと揚がっていて、自分で言うのもなんだけど、絶妙なおいしさ! でした。ビールがススムススム! このハーブの香りの移った油で、季節の野菜を素揚げしても美味しそう! 近いうちにやってみようと思います。