薪の積み重なる音が雑木林の中に響く季節

「コツン、コトン、ゴツン……」。新緑の雑木林の中に、薪を積み重ねるときの音が響いています。

 それに合わせるようにして、ウグイスが鳴いたり、アカゲラがドラムを連打したり……。至福の時間。でも、本当は、いま頃、薪仕事をやっているようではまずいんだけどね。なぜだか、今年は遅れ気味。あ、今年も、か。
 突然やってきたシカの影響も多少はあるとは思うのだけれど、根がのろまだからなぁ、相変わらず季節に追われるようにして毎日を過ごしています。
 この薪小屋は4列積み。奥に潜って積むのは大変なので、こうして外から放り投げるわけです。これが不思議なもので、数を重ねるうちに、だんだん狙ったところにぴったりと収まるようになってくるのでした。

 でもまだ、空の薪入れもたくさんあります。これはジョンディアの乗用草刈機を輸入したときの梱包枠を使った薪入れ。フォークを刺す穴があるので、ここにフォークを刺してランドメイト(前がブル、後ろがユンボというマルチローダーでバケットにホークリフト用の爪をつけることができてホークリフトとしても使えるという多機能重機なのでした)で運ぶことのできる可動式薪入れになる予定だったのですが、ランドメイトの飼育に失敗し(使おうと思うたびに壊れていた)、友達に引き取ってもらったのでした。

 とはいえ、畑にある薪棚はどうにか満杯に。

 味噌と醤油の仕込みもこの時期にずれ込んでしまい、それに田んぼの作業も待ったなしでやってくるので、てんやわんや(死語ですね)の季節を過ごしています。

 しかしやっぱりこの時期に醤油麹を育てるのは避けるべき、ということを学習させられました。醤油麹は、米麹よりも温度管理がシビアでしかも時間がかかります。30度以上になると納豆菌が活動を始めるのでそれ以上にならないように管理するのですが、気温が高いので夜中も2時間もたつと温度が上がり手入れが必要になってしまうのでした。

↑白い棒状のものは、温度計のセンサー。この温度計がまた優秀で、無線で電波を飛ばし、枕元のディスプレイに常時品温を表示してくれるのでした。おかげで、温度管理はしっかりできたけど、しっかり寝不足。
 そしてその温度計は、モミの催芽にも活躍。積算温度100度の流水に一週間付けた後、お風呂の残り湯を使って30〜32度で24時間管理。モミの外れた玄米まで、気持よく催芽してくれました。

 播種が終って出芽までは、発泡材と銀紙、それにふとんを使ってアスファルトの予熱をどうにかとじこめて乗り切る予定。今晩も枕元に、種モミの温度が反映されていまるのでした。知らなければ知らないでどうにかなるのだけれど、はたして便利なものがいいのかどうか?

 麹、催芽、出芽と、こう毎日のように温度管理に追われていると、太陽熱温水器で作った温水をサーモスタットバルブで制御する温度管理可能な小さな小屋が欲しくなったりもするのだけれど、あー、足るを知る、足るを知る。