鹿肉のパストラミジャーキーはとても美味しかったのですが、ひとつだけ欠点があるとすると、それは「時間がかかる」、ということなのでした。約3時間、スモーカー内部の温度を70度前後に維持する必要があります。薪が燃料なので、その間、どこか別の場所で他の作業をしている、というわけにはいきません。ときどき、温度計を見ては、薪を足したり、スモーカーのフタの重ね具合で内部の温度を調整したり……、その場を離れて違うことをする、というのはちょっと難しいのです。
でも、基本的にはその3時間はヒマ。その間に何か他の火遊びを! と浮気心が芽生えても不思議ではないのでした。ということで、以前から作ってみようと思っていたコーヒーの炭火焙煎器を作ってみました。
で、出来上がったのが、これ。
主な材料は100円ショップで購入したザルです。ふたつのザルを組み合わせて、マカロンのようなものを作っただけ。
↑蝶板側の固定には、事務用のクリップを2個使用しました。
↑もう一方の固定は、小型のロッキングプライヤー。普通のプライヤーでも良さそうだけど、ロッキングプライヤーだと力を入れて握っている必要がありません。いずれも、家にあったものをテキトーに組み合わせただけ。ザル同志の座りがいいように、接触面をアンビルの上でハンマーで叩き、断面を丸から四角に変更したけど、それも必ずしも必要ないかも?
↑以前はこのタイプを使用していたのでした。これでも焙煎はでないことはないのだけれど、上面がフラットなのでフライパンを返すようにしてコーヒー豆をうまくひっくり返すことができず、一度に焙煎できる豆の量も少ないという欠点があったのでした。
↑さてさっそく、自作ロースターでコーヒー豆を炒ってみます。豆はイエローナイフの山辺さんからいただいたクイーンズ・スマトラ。以前のロースターの倍以上の量をいれてもこんな感じ。
↑鹿肉スモークを作っているカマドから、オキを角型七輪にとりわけ、これを熱源にクルミの薪のオキで炭火焙煎します。
↑途中サボって、火の上にかけっぱなしで用事を済ませてしまったりしたのですが、それでも結構いい感じにローストできました。
プライヤーと事務用クリップさえあれば、216円で作れる炭火焙煎器、かなりオススメです!