完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


チツテトのお肉の串焼き

 交通事故に合い、亡くなってしまった、というタヌキのお肉をいただきました。とてもていねいに解体されていて、生の状態で肉の臭いをかぐ分には少なくともほとんど臭いはない良質なお肉です。
 これまで、クマ、イノシシ、シカ、アナグマ、などのお肉はいただいたことがあったのですが、タヌキははじめて。アナグマはタヌキに似ていて、地域によっては、タヌキをムジナという言う所もあるし、逆にアナグマをムジナと呼んでいる地域もあるそうです。以前にいただいたアナグマはクセもなくキジやヤマドリのような感じで、とても美味しいお肉でした。で、今回はアナグマではなく、正真正銘のチツテト、タヌキです。ちなみにタヌキはイヌ科、アナグマはイタチ科だそうです。
 ネットで見るとアナグマと違って、タヌキの肉に関してはかなりヒドイことが書かれています。タヌキ汁にしたら、途中までは良かったのだけれど、お鍋のフタをとったら、部屋の中が、掃除の行き届いていない動物園の臭いで満たされた、とか、味はいいのだけれど、翌日、学校に行ったら友達から「なんだかアナタ、ケモノ臭い」と言われた、とか。
 でも、その一方で、11月から2月のタヌキは脂がのっていて美味しいとか、イヌ科の動物の肉は滋養に富んでいる……などという説も見受けられます。
 そんなわけで一応それなりに用心はして、いただくことにしました。まずは、お肉の表面が白くなるくらいに水に晒します。その後、斜めに薄切りにして、それをラップでくるみ、どれが一番正解だか知るために、三種類の臭い消しを試してみました。
 ①もつ煮の定番である味噌、②中国では獣肉の臭い消しに用いるという紹興酒、③タヌキの肉は固いとの定説があるので臭い消しであると同時にお肉を柔らかくする塩麹。ラップを三枚用意し、お肉を3つに分け、それらをお肉にまぶして、ラップの外から十分に揉んで肉にしみ込ませました。その後、30分くらいその状態で放置し、熟成させてから鉄串に刺して、ストーブのオキで焼きます。

↑炭はクリ。スモーク臭を多めにつけるため酸素を絞り気味にして焼いてみました。

↑そして完成。火が通りにくいとの話も聞いていたので、かなりしっかり焼きました。


 はたして、どれが一番美味しかったか? 結果は……、タヌキ恐るべしでした! 一番のオススメは………………、うーん、……味噌、かなぁ。ニンニクをたっぷり入れた味噌に2〜3日漬けて、それを炭火で焼いて、唐辛子をタップリふったら、マトンの匂いが好きな人は、もしかしたら好物になったりするのかもしれません。
 たったこれだけの量なのに、たいへん深い味わい。とても貴重な経験をさせていただきました。娘がつぶやきました「もしかしてこれって生存のための(ヒトに食べられないための)進化かなぁ」。少なくとも一度は食べて見る価値のあるお肉です。チツテト恐るべし。