臭いをお届けできないのがなんとも残念。周囲にはしんしんと雪が降りしきる中、ちょっと甘くて香ばしいお醤油のいい匂いがガレージに充満したのでした。
↑昨年春に仕込んだ大豆と小麦が、夏を越え、コウジカビによって醸され、「もろみ」に変身してくれていたのでした。
↑自作の搾り器持参で、搾ってくれたのは、天ぷら自動車仲間でもあるときさん。醸された豆と麦を、丈夫な袋に入れ搾り器にセットします。
↑これが絞り器の内部。袋の端が逃げてしまわないように、一部、桟木が追加されていたり、機能的な美しさがあります。
↑一緒に搾ったのは、地域通貨仲間の石川さん。同じ材料を半分ずつに分けてそれぞれに管理し、この日それらを持ち寄って搾ったのですが色も味もそれぞれに違う(それぞれに美味しい)お醤油ができたのでした。また、石川さんの本職は大工さん。ときさんの話を聞いて、ノミを片手に搾り機をさっと改造をしてくれたのでした。なんだかカッコ良かったなぁ。
↑たらーり、てろてろ、圧を掛ける前にフリーランで流れだしたお醤油。
最終的にはトラック用の油圧ジャッキで袋に圧をかけて搾るのですが、圧をかけていない最初の頃と圧をかけ始めた中頃、それにすこ〜しずつながらもなかなかチョロチョロ止まらない最後の方のお醤油と、それぞれに味が異なるのです。
↑濁りの少ない真ん中あたりを火入する前に生醤油としてヒシャクで受け、それをビンに移し、釜揚げうどんの上に生姜とともにチョロっとかけていただきました。
1年に1回、お醤油搾りの日は、幸せな香りの中で、友とゆっくり語りあえる至福の冬の1日なのでした。ときさん、石川さん、ありがとうございました。