彼の最後のメッセージ!
「自分の責任で行きます! だからもしも自分の身に何があっても、シリアの人たちをうらまないでください、でも、生きて帰りますけどね」、という明るい声が、私達に向けられた後藤健二さんからの最期のメッセージでした。
「自己責任」という四文字を、自分にではなく他人に押し付けようとする人が使う「自己責任」とはまるで違う、それとは180度違う「自己責任」という言葉の使い方です。
最後のメッセージまで、イスラムの人たちのことを思いやる気持ちにあふれていたのでした。
どうにかして暴力の連鎖、憎しみの連鎖を断ち切りたい……、
「罪を償わせる」などとは絶対に思わないタイプの方だったように思います。
「後藤さんの笑顔を記憶しよう」という呼びかけがあります。
残酷な写真ではなく、笑顔で戦地の人々と語り合っている後藤さんの笑顔をシェアしましょう。何年かのちに、後藤さんのことを思い出すとき、残酷な殺され方をした人としてではなく、命の最後まで、戦地の人々について報道し、彼らを助けたいと願い行動した人として思い出したい……という呼びかけです。
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