ISISに向けたJVJA(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会)の声明文

 ISISに向けたフォトジャーナリストの豊田直巳さんらによる声明文(JVJAの声明文)がとても素晴らしいので、シェアさせていただきます

(それに比べて、イスラエルの国旗の隣りで「私は(人質開放のために、こんなにもたくさんの部下を使って)こんなにも一生懸命、仕事をしています」というだけメッセージを発した安部総理の声明はいったい何だったんだろう? 多くの外国人は日本語を理解しません。メッセージ性の強いあんな写真を世界に広めてしまうのであれば、発しないほうがまだ良かった……)


 JVJA(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会) は日本人を中心としたフォトジャーナリストやビデオジャーナリストの団体だそうです。
 この声明文がどうにかして彼らに伝わり、問題解決の糸口になるといいのですが……。(アラビア語版の下に日本語版があります)。

هو اتحاد للصحافة الفوتوغرافية وللصحافة المصورة.

نحن تابعنا حرب العراق وبعدها من دمار وخراب، الذي احدثه التحالف الدولي بقيادة الولايات المتحدة وبريطانيا.ونشرنا هذه الأحداث في الصحف والتلفاز.وكذلك ذهبنا لتصوير معاناة الشعب الفلسطيني بعد الهجوم الاسرائيلي العشوائي على غزة، ونشرنا هذه الأخبار في الصحف والتلفاز.وموقفنا ضد الهجوم الأمريكي والإسرائيلي.

نحن الصحفيين ندرك معاناة الشعب في الحرب، لأننا عشنا معهم ونحن نصورهم.ونحن عارضنا كل انواع العنف من خلال الاعلام، وكذلك عارضنا على قرارات الحكومة اليابانية المتعلقة بالحرب.
وعارضنا بقوة ضد الهجوم الاسرائيلي على غزة. ونحن نعارض من خلال الاعلام قرارات حكومة آبي التي و كأنها توافق على الحرب.

قابلت كينجي غوتو المحتجز عند الدولة الإسلامية في العمل. كينجي غوتو هو من الصحافيين القلة الذين يتابعون ويبثون احداث العراق وسوريا، ومعاناة الشعوب.هارونا يوكاوا ليست لدينا أية اتصالات مباشرة معه، ولكن قيل في الأخبار بأنه اتجه الى الدولة الاسلامية لرغبته الشخصية.

نحن نقف على مبادئ الاعلام، وهو أن العنف لا يحل أية مشكلة. نحن تابعنا الكثير من الأحداث و المشاكل التي لم تحل بالعنف.نحن نؤمن بان الحوار والتفاوض هو الطريق المثالي.

نحن نناشدكم، نناشدكم بالا تقتلوا اليابانيين غوتو ويوكاوا. .
 
ونحن نناشد الحكومة اليابانية في نفس الوقت. بالا تتدخل اليابان في الشرق الأوسط عسكريا، ولا تساندهم، وترفضهم، وتناشدهم بالحل الدبلوماسي.

٢٠/١/٢٠١٥
اتحاد الياباني للصحافة المرئية

■IS(イスラム国)による日本人人質事件に対する声明■
 私たちは、イラク戦争とその後の占領下において、米英軍を中心とした有志連合軍による攻撃がイラク市民にどんな災禍をもたらされたかを取材、テレビや新聞などで報道してきました。また、イスラエルパレスチナガザ地区への無差別攻撃に晒された市民を取材し、テレビや新聞等で報道してきました。私たちの報道はけっしてアメリカやイスラエルの攻撃を肯定するものではありませんでした。

私たちジャーナリストが、現場での取材を通して理解した戦争下の住民の現実だったからです。同時に、報道を通して私たちはあらゆる暴力を批判してきました。日本政府の戦争政策に対しても批判してきました。イスラエルのガザ攻撃に対しても、私たちは強く批判してきました。私たちは現在の安倍政権の戦争を肯定するかのような政策を、報道を通して批判しています。

現在、IS ( イスラム国) が拘束している後藤健二さんには、取材の現場で会ったことがあります。後藤健二さんもまた、イラクやシリアでの戦火に苦しむ市民の現状をテレビやインターネットで報道してきました数少ないジャーナリストです。湯川遥菜さんは、私たちと直接の接点はありませんでしたが、報道によると個人的な興味から「イスラム国」に入ったようです。

私たちは、暴力では問題の解決にならないというジャーナリズムの原則に立ちます。武力では何も解決されない現実を取材をとおして見てきたからです。「交渉」を含むコミュニケーションによって問題解決の道が見つかると信じます。

私たちは、IS ( イスラム国) の皆さんに呼びかけます。日本人の後藤さんと湯川さんの2 人を殺さないように呼びかけます。人の命は他の何ものにも代え難いものです。イスラムの教えは、何よりも平和を尊ぶことだと理解しています。

私たちは、同時に日本政府にも呼びかけます。あらゆる中東地域への軍事的な介入に日本政府が加担することなく、反対し、外交的主題によって解決する道を選ぶようにと。
2015年1月20日
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA))