畑に植えておくといい植物(その1)

 雨が降って風が吹いて、きょうの白州は抜けるような青空でした。

↑キクイモの黄色が抜けるような青空に際立っていました。このキクイモの黄色の向こう、濃紺に近いブルーの奥に果てしない宇宙があると思うと、人の世の悩みなんか、ま、どうでもいいか、って思えてきてしまいます。
 ところで、今年はキクイモの成長が著しくいいように感じられます。救荒作物として知られているキクイモですが、お世話になるようなことがないといいのだけれど……。

 空気の抜けがいいのか、走る太陽光電池は最大発電量を記録。でも、バッテリーに空き容量がないので、せっかくの発電を蓄電できませんでした。独立型太陽光システムは、しっかり先を見越して電気を使い、バッテリーに空き容量を作っておくことが必要で、そのあたりが案外難しかったりします。

↑土手はいま、秋の花たちの最盛期。晴れるとそれをただ見ているだけで、心が洗われていくような気がします。
 咲き乱れるコスモスたちは、畑の畝に出てしまったものを、土手の草刈りの邪魔になりにくいところ(肩の少し下のあたり)に移植したもの。
 手前の白い花は、クジャクアスターで、奥はハクチョウソウ。

↑これがクジャクアスターの拡大写真。秋にクジャクが羽根を広げたように白い花を放射線状に付け、目を楽しませてくれるのですが、それだけでなく、その枝はエンドウやキュウリなどを誘引するのに最適だったりもします。宿根草ではあるのですが晩秋には枝を枯らして越冬。この枯れた枝が細くてクジャクの羽根のように長くてしなやかで、つる植物がヒゲを絡ませるのにうってつけなのです。細い枝のたくさん分岐したクジャクアスターの枯れ枝を折って、苗の近くに刺しておくだけでエンドウやキュウリなどのつる植物はヒゲをそれに絡ませ、ネットに誘引することが出来ます。

↑こちらは、前日の雨風で、地面に葉を落としたキリの葉っぱ。これがまた有用だったりするのでした。主にはどんな風に使うのかは、コチラを参考にしていただくとして、我が家では花粉症の季節、畑で鼻をかむのに使っていたりします。一見、ゴワゴワしているように思える葉なのですが、葉の裏には細かな毛が密植されていて、これが極上のティッシュペーパー並のパフォーマンスを発揮してくれます。少し枯れたぐらいの葉のほうが吸水性があって鼻をかむには適しています。
 また畑で鼻をかむ場合、他にも、クズやフキなどの葉っぱが適しています。ただし植物の葉はティッシュほど吸水性がないので、最初は手鼻でかんで、最後に残った鼻を葉っぱでぬぐうというのが正解。手鼻だけでしっかりかめるのが一人前の百姓、との説もありますが……。

↑キリは成長が早く、数年で驚くくらいに大きく成長します。春には大きなランのようなブルーの花をつけ、それを地面に落下させます。腐りにくく燃えにくい木としても知られていて、ある程度成長したら更新させて材をつかうのもいいし、幹はムロができやすく、和蜂の待ち箱を作るベース材としても使われることも多かったりします。

↑こちらはクワ、桑の木。これも畑にあると便利な木だったりします。クワは(紙を作るのに使う)コウゾの仲間。コウゾ同様、初夏に美味しい実を提供してくれると同時に、結束ヒモとしても使うことが出来ます。

↑クワの枝の表皮、縦の繊維がとても強く、枝先から表皮をはがすと、写真のようにきれいに剥がすことが出来ます。食物の少ない冬、サルはこの皮の部分を好んで食べていたりします。

↑皮の部分は非常に丈夫で、トウモロコシの外皮(ラフィア)同様、結束ヒモとして使うことが出来ます。イネ科の草本は意外と弱くて、強く結びつけようとすると切れてしまうことが多いのですが、クワやコウゾやトウモロコシの実の外皮はヒモとしても丈夫で、しかも天然素材なので、あとで回収する必要もなく、そのまま放置してあっても、いずれは土に還るという優れた素材だったりします。
 畑に植えておくといい植物、今後も連載化して紹介させていただこうと思います。