完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


酒粕豆乳ヨーグルトパンの作り方

「パンを焼く」という一番面白いところはやらせてもらっていますが、それまでの下ごしらえは、我が家の奥様、さとみさんがやってくれていて、パンの下ごしらえのことを私はよく分かっていません。そんなわけで、酒粕豆乳ヨーグルトパンのレシピをさとみさんから教えてもらいました。

 酒粕豆乳ヨーグルト(上の写真の左のビン)の作り方は、普通のヨーグルトの作り方と基本的には同じだそうです。ヨーグルトを作るときの乳酸菌の代わりに、酒粕を使い、牛乳の代わりに豆乳を使います。分量は豆乳500ccくらいに大さじ一杯くらいの酒粕を投入するそうです。
 このとき酒粕はできるだけ新鮮なものがいいとのこと。我が家では七賢という造り酒屋さんが近くにあるのでそこから分けてもらっています。これらをビンに入れフタをしてよく振って、冬は室温、夏は冷蔵庫で発酵させます。ドロッという感じで少し固まってきたら完成。酒粕の元気さにもよるけど、一週間くらいかかることもあるとのこと。
 今回のパンはこれに、玄米酒粕(発酵)ごはんなるものが混ぜられています。これは玄米酒粕(寺田本家)30gに冷ごはん30g、それに水40㏄を加えて冬は室温で発酵させます。一週間以内に、泡が出てプクプクと発酵します。それも元種として加えます。

↑これが玄米酒粕ごはん。フタをあけると酒好きにはたまらないいい香り。

 先日紹介したのは「酒粕豆乳ヨーグルト」+「玄米酒粕(発酵)ごはん」だったのですが、その他にも、発酵ごはんの代わりに、ブドウ酵母(一番上の写真の真ん中)を加えるレシピもあり、ご飯&酒好きには「酒粕豆乳ヨーグルト」+「玄米酒粕(発酵)ごはん」、パン好きには「酒粕豆乳ヨーグルト」+「ブドウ酵母」がオススメ、とのことでした。

 これらを元種(もとだね)に、この元種50g+小麦粉50gを混ぜ、発酵させます。一番上の写真の右側、ビンに輪ゴムがしてあるのが分かるでしょうか? 元種に小麦粉を混ぜてビンに入れたら、上面のその位置に輪ゴムをして高さを記録します。そして発酵が進み、高さが倍くらいに膨らんだら、冷蔵庫に入れて休ませ、翌日また50gずつ小麦粉と酵母液を足し、再び倍の高さになるまで発酵。こうして中種を発酵させた後、250gの中種に500gくらいの小麦粉を混ぜ、お風呂に浮かべた発泡スチロールの箱の中で8時間前後一次発酵させ(指で押して穴を作りその穴が復元されないくらいになったら)、整形してパヌトンに入れ二次発酵させてから焼いています。

↑これは酒粕豆乳ヨーグルトに干しブドウ酵母と、水と少しの砂糖を加えた酵母液。フタをあけたときにシュワッと言うまで発酵させ、その後、中種を作ります。とても香りがいいので、オススメとのこと。
 フレッシュなくだものやベリー類がなくなる冬には、酒かすという日本独特の酵母が活躍してくれるのでした。微生物や菌、そしてそれらが醸す発酵の世界……とても魅力的でひきつけられます。