セミやトンボの羽根をナノスケールで観察すると細かな突起が無数にあって、それに触ると菌類は死んでしまうというニュースがオーストラリアから届きました。
以下AFPBB Newsより転載
「豪スウィンバーン工科大学の研究チームは、人間にも感染し、抗生物質への耐性を持つようになる「日和見菌」の1種の緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)に対して、セミの羽が強力な殺菌作用を及ぼすことを発見して驚嘆した。詳細な調査の結果、答えは羽の生化学的な性質ではなく、羽の表面に等間隔に並ぶ「ナノピラー(極微細突起)」にあることが分かった。細菌は、この表面に付着すると粉々に切り裂かれてしまう。」
しかしなぁ。トゲで刺して殺していたとは思いもよりませんでした。インフルエンザシーズンにはセミの羽根のマスク、とか、そのうち出てきそうですね。
センチコガネやマグソコガネが菌にやられないのも同じ仕組みなのだろうか?
汚物に止まった後のハエが「手をする足をする」っていうのは、効率的にトゲに刺して菌を殺しているっていうこと? クエスチョンマークがいろいろ沸いてきます。
写真はクロバエ科のキンバエの仲間(たぶん)。センチコガネだとか、糞や腐肉を食べる虫には美しい光沢を持つものがいたりするのだけれど、それらもなにか意味があるんだろうなぁ……。虫は面白い! 自然は素晴らしい!