秘密の基準をチェックする第三者機関の設置を要求していた維新の会は、「第三者機関として首相がそれをチェックする」ということで修正に応じた、と報道されています。
これ、どういう意味か頭に入ってきませんでした。
日本の政治システムでは、閣僚を指揮するのが内閣総理大臣である首相のはず。しかしその首相が、自ら作ったはずの法律の施行に対して第三者としてチェックを行う、と言っていっているのです。
つまりは日本国の首相は、閣僚を指揮する立場にはなく、閣僚に指揮されているマリオネットです、ということを日本維新の会は国民に向けて知らせたかった、ということ?なのでしょうか?
だったらまだましなのだけれど、どうもそういう次元の話ではないみたいです。
秘密に指定される期間も当初は「原則30年」だったのに、なぜかみんなの党が修正に乗り出したら倍の「60年」になってしまいました。これどういうこと?
何が秘密なのかも開示されないなんて、戦前の治安維持法以上の悪法。権力を持つものが自分たちの都合のいいようにいかようにも解釈でき、不正があばかれそうになったら、都合よくそれを取り締まることができるという法律がいま通されようとしています。この法律ができたら、「原発ホワイトアウト」なんていう本はもう二度と書かれることはないでしょう!
こりゃ、ホント、みんなで本気で怒らなきゃまずいよ!
写真はいずれも田中龍作ジャーナルより。