完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


プロフェッショナルな仕事、箒引きと金ごて仕上げ

 やっと仕事(原稿書き)がひと段落しました。その間にも、風の森の家作りはどんどん進んでいくし、さまざまなことがあったのだけれど、それらをどんどん忘れてしまうので、備忘録として印象的だったことを順次、紹介させていただこうと思います。
 で、まず最初のこの写真は、「箒(ほうき)引き」という仕上げで、ベタコン表面に箒で掃いたような文様を残す手法。

 デッキブラシのような箒の柄を竹で延長し、ふたりが息を合わせて、ベタ打ちしたコンクリートの表面に箒目をつけていきます。

 こうすると、コンクリート表面の水が筋に沿って拡散されるので、水が乾きやすく、特に寒冷地では冬季にコンクリートが凍結しにくくなるとのこと。周囲を金ごてしあげにすることで、箒目を際立たせ、意匠としても優れた趣きがあります。
 コンクリートを打設してすぐに、文様をつけるのかと思っていたのですが、とりあえずは金ごて仕上げで表面を平面に仕上げ、その後、1〜2時間くらい経過し、表面が固まってきてから、箒引きの作業に取り掛かります。
 途中、接ぐ場合もそれほど違和感なく告げるので無理に一気に元までやらないのがプロフェッショナルなワザのようでした。


 一方、こちらは金ごて仕上げ。3度に分散して、仕上げます。まず一度目は、全体を見極めたうえで均し、平滑を保つことを目的にコンクリートの表面をなぜます。
 次に、コテに力をかなり入れ、表面近くの砂利を沈めるようにして、コンクリートの表面を均します。
 そして最後に、こての角度を緩くして、押す力も少なめで、表面を仕上げます。これらを1時間くらいのインターバルでそれぞれ行い平滑に仕上げるのが金ごて仕上げ。
 この部分は工具箱の近くでもあるし、寝板を転がせることも多そうなので、平滑な仕上げをお願いしたのでした。手が届かないところはどうやってなぜるのだろう?と、思っていたのですが、擁壁のセパレーターボルトに足場板を掛けて、宙に浮いた状態でそこから表面をなぜるとは思いもよりませんでした。