きょうは一年に一度の麦の脱穀の日でした。晴れてくれてありがたかった。
みんながそれぞれに育てた自家用麦穂を持ち寄り、脱穀します。
まずはライ麦、その後、ユキチカラ、シラネ、ナンブ……と続きます。
そして……、写真はお昼、持ち寄りごはんの風景です。
緑のスキマをぬって届くこぼれ日の中、それぞれに持ち寄ったご飯をシェアしていただきます。我が家は自家製麦やトマトで作った石窯ピザ。石窯は、焚き付けや粗朶(そだ)を適当に入れておけば、勝手に火が熾って石が加熱され、畜熱されて、その余熱で料理をするので、その間、他の作業ができるので助かります。
こちらは、ユキさんが持ち寄ってくれた生春巻き。ちゃんとにしっかりコリアンダーが入っていて、美味しかったなぁ。ユキさんは小淵沢で陶芸教室の先生をやっています。だから、料理だけでなく、陶器も自家製。
しかし、きょうは忙しかった……。朝、日の出と共に起きて、堆肥場に砕石を敷いて均し、鉄筋を配金、生コンを打ちました。前日までに根切りはしてあったので、余裕のはずだったのだけど、思いがけないトラブルが続出で、ミキサー車が到着し、ユンボのバケットに生コンを流し始めた頃に最後の鉄筋締結が終わるというギリギリの作業でした。
↑鉄筋を浮かせるスペーサー(通称、ピンコロ)の代わりには、アスファルトの破片が便利。上と底と両面の面が出ているので、高さが安定するし、その上だったら人が乗っても大丈夫(ピンコロの入っていないところを(私のような)デブが乗るとメッシュが反り返ってしまってたいへんなことになります)。
「少し余分に生コン取るから残コンが出るよ」と基礎屋さんの親方が声をかけてくれたことで、以前から崩壊が気になっていた堆肥場の土留めを急きょRCでやることにしたのでした。でも結局は、時間が勝負の本業の仕事の合間をぬって職人のおふたりにいろいろ助けていただくことになってしまいました。
ハセヤンを見習って、道路のカーブに落ちている砕石を拾っていたら(ホープロッジに入ったばかりの頃のハセヤンはこれが仕事だったらしい)、見かねて職人さんが、ユンボのバケットで砕石を運んできてくれたり……。
あまりにしょぼい材料でやっていたら、親方が、材料置き場の草むらに鉄筋捨ててあるからソレ使えし、と助け舟をだしてくれたり、現場を見て残コンだけでは足りないとみた親方は、密かに生コン会社に追加の発注をかけてくれていたり……、時間が勝負の生コン打設にもかかわらず、バイブの使い方やコテでの均し方をていねいに教えてくれたり、本当にありがたかった! ありがとうございました。
しかしそれにしても、プロの方から見たら、許しがたいくらいの超いい加減なコンクリートの打設。細い鉄筋を地面に直接ハンマーでたたき込み、それに鉄筋を抱かせていたり……鉄だったらまあいいか、ということでサビたアングル材を突き刺してあったり……。
擁壁の型枠もかなりいい加減なものになりそう(当初は土手側は土にシートを張って型枠(の代わり)にする予定だったけど実際にベースコンを打ってみたらそれだけでも土は崩れてきてしまうのでこの工法は変更せざるを得ないようです)……はたしてこんなことでどうにかなるのか? そのあたりも含めて、今後も紹介させていただこうと思っています。次に残コンがでるのは、水曜日の予定とか、はてどうやって壁の型枠を立ち上げようか……。
ミキサー車が来ている間は戦争のようだけど、それが終わると少し落ち着きを取り戻します。表面がまだやわらかいうちに、拾ってきた砕石を埋め込んでみました。少しずつ振動させながら埋め込むと周囲にモルタル層が浮き上がってきて、いい感じに埋め込むことができます。ラピスラズリだとか、海で拾ったガラスの破片とかがところどころに点々と埋め込まれた土間とか、ちょっと良さそうな感じがしました。