基礎屋さんたちが型枠を作るのを見ていて思いついた型枠工法による小屋内に作られたドラム缶回転式コンポストトイレ(作り方1はこちらからどうぞ)ですが、その近くには回転しないドラム缶というのがあって、実はそっちが隠れたヒーロー、縁の下の力持ち、だったりもします。
というのも、コンポストトイレのカナメは、ウンチとオシッコをいかに分けるか?という点。ウンチは分解させやすいし、そのために臭いも比較的すぐ消し去ることができるのです。ところが、オシッコが曲者(くせもの)。
尿には、カルシウムや尿素、それに各種有機物が含まれていて、これらが尿石という固形物を生成し腐敗すると、トイレ独特のモウレツな臭気を発生させます。そのため最近の高速道路のパーキングエリアなどの男性用小便器には、サニタイザーディスペンサーと呼ばれる尿石除去&防止用の薬剤がステンレスの容器に入って設置されています(女性はご存じないかもしれませんが)。
そしてもうひとつ、コンポストトイレでオシッコが曲者なのは、コンポスター内の湿度をあげしまうこと。微生物による分解も湿度が高いと腐敗発酵に傾きがちで、それが悪臭を呼び起こすこともあります。
と、まあ、そんなわけで、コンポストトイレではウンチとオシッコを分ける、ということが大切なポイントだったりするのです。
幸い、ドラム缶回転式トイレでは、容量が大きいのでそれほどシビアにオシッコとウンチを分ける必要がないのです、それでもせめて男性のオシッコくらいは分けたいもの。というわけで、こんなものを作ったのでした。
作り方は簡単。ドラム缶の側面をU字型にディスクグラインダーで切り取ります。
次に底面も適当に切り抜きます。
↑こんな感じ。で、ここに、モミガラや腐葉土を適当に入れます。
↑ 周囲を剪定枝などで囲い、大事なところを傷つけることがないようにグラインダーの切り口を研磨し、塗装をして、ハイ、完成!
男性でオシッコのみの方は、こちらでしていただきます。
ドラム缶コンポストトイレの作り方3に続きます。