完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


ユスラウメにも使える、サクランボのタネ取り器

 ある日、庭先に、ムーミンに出てくる怪獣モランのような緑色のオバケが登場したのでした。

 無農薬で完熟サクランボを収穫する最大のポイントは、これではないかと思っています。甘ーい匂いに誘われ、カメムシが大挙してやってくるまえに、木全体をネットで囲んでしまうという方法。ムクやヒヨやカラスも入って来れないので、完熟のサクランボを収穫することができます(ただ、スズメバチだけは、どこかスキマを見つけて入ってきているので羽音に要注意です。ただしこの時期のスズメバチの多くは創設女王なので、攻撃してくることは滅多にないけれど)。
 ビニールハウス用の支柱を使ってドーム型の骨格を作り、パッカーと洗濯ばさみを使ってネット(佐藤さんからいただいた冬場の鹿よけ麦用ネット)を留めていきます(冬はこのネットを麦の上にかけています。おかげでネットの上にシカの糞はゴロゴロしてるけど、麦は食害から守られます。佐藤さん、ありがとうございました)。
 外見はちょっとカッコ悪いけど、中はパラダイスです。こんな感じ。

 とりたてをその場でほおばるのも美味しいけど、このサクランボ、酸味と共に上品な香りがあってジャムにすると最高なのです。
 ただ、サクランボでプリザーブタイプのジャムを作ったことがある人はご存知かと思いますが、タネをとるのが大変。割り箸で押し出す方法が知られていますが、どうも使いにくく実がつぶれてしまいがちなので、タネを取る道具を作ってみました。そしてこれがとても使いやすい。

 ポイントは、木の枝の先端部にテーパー状に穴を掘ること。まず最初に小さなドリルで穴を掘り、最後は大き目のドリルまたはバリ取りで、穴をテーパー状に仕上げます。その後、鉛筆削りの要領で切り出し小刀でエッジを尖らせます。先端部を富士山の火口のような状態にするわけです。

 サクランボのお尻(ヘタがついているのと反対側)の方から、この棒を差し込みタネをヘタ側に押し出します。サクランボのタネのお尻側はかなり尖がっていて、棒の先端のテーパー穴に刺さり、タネをまっすぐ抜くことができます。完熟のサクランボほどタネ離れがよく、サクランボの形を崩さずにタネを取ることができます。

 木全体にネットをかけてしまえるくらいで、それほど大きな木ではないのですが、それでも最盛期には一日でこのくらい採れます。去年までは、未熟な酸っぱいサクランボをちょこっとつまんだくらいの収量だったので、ネットがいかに効果的だか、実感することができました。

 追伸 その後、もっと簡単で使いやすい、サクランボのタネ取り器が見つかりました。紙パックのジュースについてくる細くて固いストローの先端部をV字型に切ったものがタネ取り器としてつかえます。木の枝だとときどきナイフで削る必要がありますが、ストローは切り戻すだけ。ストローは一度つぶしてしまい、平らにしてから良く切れるカッターで先端部をV字に切ると加工しやすいです。これなら簡単。
 ちょっと手間はかかるけど、上品で、香りがあって、サクランボのジャム最高! もしもスーパーでハネダシのサクランボを売っていたりしたら、サクランボのジャム、ぜひ試してみてください。