昨晩、北海道であった地震、糸魚川静岡構造線が、一種の緩衝帯になったのではないか?と地質学の愛好者?の間で話題になっていたりするようです。
ウチは、糸静線上にある断層のほぼ真上(やや北海道より)にあるのですが、昨晩は少し揺れました。
糸静線と中央構造線が交わるこのあたりの地域は、さまざまな年代の地質が層状に隆起していて、地質学的にとても珍しい地域だそうです。
地質を調べるには「シームレス地質図」というのが参考になります。カーソルを当てるとそこの部分の地質の説明が表示されます。たとえば写真の78番の場所は、「後期中新世から完新世にできた地層で火山岩屑層:約700万年前〜現在に形成された岩屑なだれの堆積物」だそうです。
このシームレス地質図と放射線の航空機モニタリングの地図を照らし合わせながら見ていくと、自然放射線が高い地域がどの地層かなどが分かったりして興味深かったのですが、原子力規制委員会ができ、放射線モニタリングの管轄が文科省から原子力規制委員会に移ってから、航空機モニタリングの詳細地図は公表されなくなってしまったようです(もし、今も見れるサイトをご存知の方いらしたら教えてください)。以前はこのくらい細かく、航空機モニタリングの結果を見ることができました。
また、活断層の位置を知るには、国土地理院が提供している「都市圏活断層図」というのが参考になります。
サントリーの工場の中を活断層が走っていたり……。知らなかったほうが良かったなんてこともあったりするかもしれませんが、活断層上には自噴の泉があったり、江戸時代?に使われていたという旧道が活断層に沿っていたり、調べてみると面白いことがいろいろあったりもします。
しかしそれにしても、断層を境に左右でこれほどに揺れ方に違いがでるとしたら、断層上に原発があるというのは、大問題だと思われます。地震後、たとえ非常用ディーゼル発電機がうまく稼動したとしても、1mずれただけでも原子炉冷却のためのパイプ類は破断してしまうわけで、電気や蒸気圧が生きていたとしても原子炉を冷やすことはできなくなってしまうわけです。