国道近くの共同ポストまでしか新聞を配達してもらえないので、氷点下の中、スーパーカブに乗って新聞を取りに行ってきました。耳がちぎれそうに痛かった……。
で、苦労して取りに行った新聞の一面トップ記事がこれでした。一瞬あっけにとられ、雪の残るポストの前で打ちひしがれ、へたり込みそうになりました。見出しを読んでみてください。
日本やアメリカが人工衛星を打ちあげるとそれはロケットで、北朝鮮が打ち上げるとが、ミサイルなのか……。
でも、少しして思い直しました。朝日新聞の社員は成績優秀で、言うなれば頭の回転の速いエリートです。こんな見出しをつけてその整合性のなさに気が付かないわけがありません。わざと整合性のない見出しをつけ、読者に考えてもらいたい、と思ったのではなかろうか?
枝野があのとき、「影響はありません」とは言えずに、「『ただちに』影響はありません」と言ったのと同じです。国民に対して、ウソを平気でつける人間は「『ただちに』影響はない」などとは言わないし、読者を欺いても平気な記者はミサイルは発射の隣に「人工衛星軌道に乗る」などという大見出しを付けないのです。
思い起こせば、311前にも、似たようなことがありました。「朝日新聞の良心」としてブログを書いたのですが、これはかなり意味深で傑作な広告でした。
なんでいま、こんなことをブログに書くか?というと、このところの朝日新聞の記事がなんだか変なのです。いまもこれほどに苦しんでいる人たちが多くいるというのに選挙の争点として、原発問題を取り上げず、景気や経済のことばかりとりあげているし、戦争放棄の憲法を捨て国軍を組織したいなどと公言している政党があるというのに、憲法改訂も選挙の争点として取り上げないようにしているように思えます。
もしかしたらモウレツな圧力がかかっているのではないか? ちょっと古い記事ですが、こんな記事もあります。。
記事中にもあるけれど、読売新聞のメディア戦略局管理部の社員が、両手を手錠で後ろ手に縛られ、口に靴下を突っ込んで自殺したと書かれています。しかも自殺した読売新聞の社員は、編集局政治部の記者も兼務し、総務省を担当していたとのこと。
両手を後ろ手に縛った状態で、しかも口にタオルではなく靴下を突っ込んで自殺する人が本当にいるだろうか? 少なくともそれをみて事件性はない、と判断するのは尋常なことではないように思うし、マスメディアがこの事件をあまり大きく伝えなかったのもなんだか変に思われました。
また、不起訴にはなったけど、「原発事故調最終報告」というNHKスペシャルの司会をやったアナウンサーは、痴漢の容疑で逮捕されました。今後NHKは、この番組を再放送することはないだろうし、オンデマンド放送からもこの番組は消えてしまいました。
何が言いたかったのかというと、マスコミを糾弾するのは簡単だけれど、ただ糾弾するだけでなく、 頑張っている記者やメディアを我々が応援してあげる必要もあるように思ったのでした。
ちなみに今朝の朝日の記事によると、飛行物体の一段目と二段目の落下位置から計算し推測すると、これをミサイルとして利用した場合、射程距離は1万キロを超え、弾道ミサイルはアメリカ本土に届くことになる、のだそうです。