今年の冬はシカによる食害が特にひどくて、この時期、畑には緑色をしたものがほとんどなくなってしまいました。ネギも地上部は見事なくらいに食べられてしまっていて、毎年春先の食卓をにぎわすアブラナ系の花芽(菜花)も今年は収穫できそうにありません。オオイヌノフグリもホトケノザもないのです。でも、ウチの畑の周囲にある慣行農業(農薬を使う農業の)畑の麦はあまり食害されていません。何か味に違いがあるのだろうか?(無農薬だけど電柵で囲ってあって緑の絨毯と化しているコユキコムギの嘉山さんの畑はまた別格です、念のため)。
と、まあ、そんなわけで、雑木林の中でフキノトウを探し、いまはそれをムシャムシャ食べています。天ぷらが定番ですが、でも天ぷらは1シーズンに一度食べれば十分。なにしろふきのとうが青菜のメインですから、天ぷらばかりだと飽きてしまうのです。そんなわけで、青菜炒めのように油で炒めたり、回鍋肉のようお味噌と坂本ブタで炒めたり、あるいはフキ味噌風味の和風ピザなんかも美味しいです。でも、そんな中、特にオススメなのがふきのとうのペペロンチーノ。
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多めのにんにくと唐辛子を油で炒め、その油でレンコンをソテーして甘み引き出し、採りたてのふきのとうにイカのうまみを絡めます。パスタはアルデンテで粉の味が分かるくらいに固めに茹で、ふきのとうの他に、常緑の香草タイムとオレガノを少し散らしていただきました。粉チーズを振って、その上にチラッとお醤油をたらします。我が家の春の味、自分で言うのもなんですが……おいしかった!