農水省による農産物のセシウム濃度の検査結果をみて

 農水省から「農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果」が発表されました。お役所から発表される資料としては珍しくPDFではなく、表計算ファイルの形で表示してくれているので、(グラフにしたり見やすいように)加工できるのでありがたいです。

 福島の農産物のデータを見て思ったのは、(もしもこれが、出てしまったものを隠すことなくすべて開示しているのであれば)思いのほか、検出されていないということに少し驚きました。どのくらいの時間測定したのか?にもよるだろうけどゲルマニウム半導体検出器で測定したもので正しく測定し不検出という場合は、ほぼ影響を受けていないということになると思います。

 たとえば、八ヶ岳の土壌(耕起した畑の表土)をゲルマニウムで測定すると、(134と137の比率から)福島由来ではなく、その前のチェルノブイリや核実験由来と思われるセシウム137がいまも検出されたりします(ゲルマニウム半導体検出器はそのくらい微妙な放射性物質も検出可能であるということでもあります、検出にかける時間にもよるけど)。

 もうひとつ、ちょっと気になったのは、たとえば伊達市ブロッコリー(露地栽培)のように1500ベクレル/kgも検出された翌月のもの(同じ露地栽培のブロッコリー)が、不検出だったり……。1500ベクレルのセシウム137が1か月で減衰してしまうということは科学的には考えられないわけで、これは逆に固体差がこれほど大きいということを示していることになり、固体によってこれほど違いがあるのだとすれば、(全量検査は無理としても)できるだけ細かく検査を行う必要があり、それが消費者への不安(と実害)を取り除くことになるのではないか? などとも思いました。