Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


雪上アニマルトラッキングの楽しみ

 このあたりには防災無線というシステムがあります。たとえば、毎日夕方5時半になるとビートルズのイエスタデーがスピーカーから一斉に流れたり、あるいは……、「白州小学校修学旅行団は、本日の行程をすべて終え、無事、本日の宿泊地に到着しました」なんていうのどかなアナウンスが集落に流れたりします。通信回線によって世界中が結ばれ、地球の裏側の情報も映像を通してオンタイムで伝わってくる世の中ではありますが、チャイムの音と共に流れてくる防災無線にはまた別の趣きがあって、私は気に入っています。
 ところでその防災無線で最近なぜか、ツキノワグマの出没情報がよく流れています。冬の真っ只中だというに。国道近くのジュース工場に出没したり、近く鶏舎に現れたり、数日前の情報では「鳥原地区内、広域農道西側の圃場でクマが目撃されました。近くを通る際には、十分注意してください」とのことでした。鳥原地区内、広域農道の西側の圃場内にはポツンと一軒家があって、そこが我が家だったりします。
 しかし、基本的にはクマはたいへん臆病な動物なので、こんな山すそに棲んでいてもなかなか会うことはできません。これまで家の近くで会えたのは、家の西側の雑木林の中でのこと。おそらくは近くにいたのだろうけどこちらよりも先に気づかれてしまって、逃げていく後姿をチラッと拝見しただけです。そんなわけで雪もあることだし、足跡もしっかりついているだろうからあわよくばクマに会えるかもしれない……と、犬と共に「見まわり」と称して雪上のアニマルトレッキングに出掛けたのでした。

↑まず最初に見つけたのはこの足跡。爪あとがしっかり残り、かなり大きいです。

↑でも犯人は、この動物です。雪の上でブレーキをかけるときには足の指が広がり、犬でもかなり大きな足跡が付きます。おや? 何かの臭いを見つけたのでしょうか? そう言えば、この犬の親は霧が峰のチャンピンズ犬。目はあまりよくないけど臭気選別の能力には優れているようです。

↑以前、見かけたのはこの近く、犬が恐る恐る近付くのでちょっと緊張しましたが部品取り車の中にいたのは、どうもネズミのようでした。

↑ちょっとわかりにくいのですが、たぶんこれはノウサギ。普段、姿を見ることはあまりないのですが、雪が降ると足跡は結構たくさんあって、このあたりにもまだどうにか生息してくれていることが分かります。体重が軽いので雪の上でも深くは沈まず、後ろ足の足跡が前足よりも前に着くのが特長。

ムーミンの中に出てくるモランがでてきそうな獣道。足跡はたくさんあったのですが、多くの足跡が入り乱れていてどれが何の動物だか判定できませんでした。

↑そして、これはたぶんシカ。イノシシと違って副蹄(ふくてい)がなく、細くてその割りに面圧は高いので深く沈んだような足跡を付けます。

↑また別の場所にはシカに混じって、イノシシとはまた違った大きめで深い足跡もありました。ひょっとして……。

↑そしてその大きな足跡がまっすぐ進む先に、ポツンと一軒、家があるのでした。ええ、そうです。そこが、我が家です。