Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


脱原発・八ヶ岳会議?発 「福島・市民放射線マッププロジェクト」

 汚染された砕石を使ったと思われるマンションから高い線量が測定されたとニュースになっています。そのベースとなっている値も、単位はマイクロシーベルトだったりします。
 きのうのブログでお伝えしたとおり、マイクロシーベルトは測定器によって、3倍以上も差があったりします。たとえばきのうの測定結果では、比較的評判の高いパンケーキ型GM管を備えるインスペクタープラスだと、0.1104±0.0034μSv(誤差は50%限界誤差)の同じ空間の測定結果が、文部科学省御用達の堀場製作所の計測器PA1000では、0.0332±0.0006μSvだったりしました。短時間の値での比較であれば違いが出るのも分かりますが、同じ30分を通して測った測定結果の平均値でこの違いが生じるのです。なぜこうした違いが生じるのかはきのうのブログにも少し書きましたが、主には、放射線の種類によってシーベルトへの換算係数が異なり、ガイガーミュラー管の種類によって放射線の種類による感度が異なること、シンチレーターとGM管の違い、などがあげられそうです。また、その他にも、文部科学省が数値が二割少なく出るように改ざんを要求していたというニュース山本太郎を告発したグループと堀場製作所との不思議な関係なども知られています。
 二本松のマンションのニュースではマンション1階の室内の測定値が毎時0・9〜1・24マイクロシーベルトだったと報道されています。しかしこの値、どんな計測器を使って測った値なのかは紹介されていません。報道機関もマイクロシーベルトという値がいかにいい加減な値で、原子力ムラにとって都合のいい値であるかそろそろ気が付いてきているところもあるようで、マンションの外の値との比較数値で紹介しているところもあったりはします(そのマンションの外の値も驚くほど高いのだけれどもそれはなぜかあまり問題にされていないのです)が、どの計測器を使って測った数値なのか、せめてデータと共に知らせるのがメディアの役割であるように思います。

 ところでおとといの「脱原発八ヶ岳会議?」では、楢ノ木技研のやまねこさんによるGMカウンター試作機の紹介も行われました。楢ノ木技研はここ白州の山奥にあります。電子工学を専攻していたやまねこさんは311後、さらに猛烈に勉強して、自作のための測定器キットを開発し、市民のために格安で提供してくれていたのですが、性能に優れ、しかも値段がリーズナブルなために、これまでは発売とほぼ同時に売り切れになってしまうということが続いていました。
 そして今回見せてくれた新しい測定器は、GPSを備え、データをSDカードに記録することが可能で、クルマや徒歩などで計測してまわることで、広範囲にわたってのデータ集積が可能で、ホットスポットを見つけることも容易に出来たりします。しかもそれをウエップ上で地図データとして反映させることの出来るサイトまでつくってくれています。
 つまり、これまでと違ってさまざまな値が出てしまうさまざまなタイプの測定器を使って測ることでデータを混乱させてしまうのではなく、同じスペックの測定器を使って福島周辺地域を測定することが可能だったりします。上記の地図は、やまねこさんが試作機をクルマに積んでちょこっと走りまわって作ったものとのこと。(将来的には)ひとつ地図の上に同じスペックの測定器で市民が作ったデータを表示することで市民自らの手で協力しあって放射線マップを作りたいと考えています。
 しかも、この測定器はリリースするに当たって利益がかなり抑えられていて(やまねこさんが食べていけて開発を今後も続けていける分くらいの利益は確保しているとのことですが)、組み立てキットの状態でではありますが13300円(当初、GMC&GPSロガー合わせて13800円と書いてありますが、
足し算間違えたみたいで、8800円+4500円=13300円でした)で格安で提供してくれることになっています。

 ↑これが楢ノ木技研の新しい試作器。ロシア製のガイガーミュラー計数管SBM-20を使ったキットで、約10秒毎にGPSの座標と計測した線量をSDカードに記録。2GバイトのSDカードを使った場合、約10年分のデータを保存可能とのこと。詳しいスペックは楢ノ木技研のページを参照してください。ただし、これらは組み立てキットなので、ハンダ付けなど電子部品の組み立てが必要になります。やまねこさんによると、1500円くらいで組み立ても請け負ってもいい、とのことでしたが、しかしそれでは測定器の供給や開発が進みません。そのことを知った八ヶ岳の仲間たちは、できればみんなで協力したいということになり、組み立てにボランティアで協力してくれる人も何人か現れました。この記録可能なGMカウンターを福島で普及させたい、と考え、福島の人たちに使っていただこうという計画がいま進みつつあります。
 でも、これは必ずしも八ヶ岳の人たちだけで行う必要があることでもないし、広くみなさんに協力をお願いし、プロジェクトとして広めたい、という思いもあります。できれば、福島の人に金銭的なことも含めて負担をこれ以上かけたくない……まだ詳しいことは決まっていない状態ですが、いいアイデアがあればぜひお寄せいただけるとありがたいです。よろしくお願いします。