ブルーベリーの実と、株元の土と…キラ山?

 印刷会社の年末進行などもあって、このところ、かなりの綱渡りで仕事をしています。多くの勤めの人にとっては土日は休日なわけですが、フリーランスにとっては「月曜の朝、社員が出版社に出勤するまで」というのがギリギリの最終締切だったりします。そんなわけで土日はトイレに行くのも我慢しながら仕事をしていたり……そんなギリギリまで仕事をせず追い詰められるほうがいけないのですが。
 写真の送信がすべて終わったのは結局お昼近くになってしまったのですが、仕事をどうにか終わらせ、京大に送った試料ポカリスエットスペシャルのデータの集計にやっととりかかることができました。

↑上のグラフは3600秒(1時間)の測定値によるもので、目で見て値の収束がわかりやすいように加工《=今回使用した測定器は10秒ごとにカウント数を表示することが可能で、10秒ごとのカウント数を6倍(各回のcpm値)を測定回数(最終的には360回)で割った値を折れ線グラフにした》ものです。(グラフをクリックすると拡大されます)。
 上教HSというのは、航空機モニタリングの結果を受けて調査した結果見つかったスポットで、このスポットの土(砂礫)はあきらかに値が高くなっていることがわかります(200ccで、しかもJ408、1本でこれほどまでの違いが現れるとは思いもよりませんでした)。
 畑の土というのはブルーベリーの植えてある圃場の株元の土で、京大の河野さんの指定の方法で採取したもの。BGはバックグラウンドで、試料を入れずに測った結果です。

↑ブルーベリーの株元の土は、10cm×10cmのプレートを作り、そのプレートに合わせて土ガンナで地面をケガキ、200ccの容器に表土を上から掻きとる、という方法で採取しました。

 ブルーベリーは今の時期かろうじてなっていたものを集めたもので、約300ccを試料としました。ブルーベリーに関しては、BGよりも値が低く、BGからの放射線が遮断させることによる値かもしれません。そんなわけで、ブルーベリーに関しては汚染されていないものとの比較、あるいは、容器の周囲を鉛板で囲うなどして測定したほうが良かったかも?といまになって気が付きました。

 今回使用した計測器は、ポカリスエット500ccペットボトルの真ん中にJ408GM管を1本立てたもので、その周囲に試料を入れて計測したもので、具体的な数値を紹介すると……、
①J408GM管はブルーベリーの実では1時間に3774個、放射線の入射をカウントし、これを60で割った平均値(cpmの近似値)は62.9。
②畑の土は1時間で4041カウント。これを60で割ったcpmの近似値は67.35。
③容器を空の状態にしたバックグラウンドでは、1時間に3965カウントで、60で割ったcpmの平均値の近似値は66.08。
④白州町の上教来石の山の中の土(砂礫)200㏄の1時間のカウント数は4898で、60で割った平均のcpmの近似値は81.63でした。
     
 先日、地元の長老たちと会う機会があったので、上教来石の山の中に放射線の高い場所がある、と話したところ、声をそろえて「そりゃキラ山だな!」「昔、下教来石の山奥にキラ山があっただよ」とのことでした。「キラ山」というのがどんなところだったのか? 詳しくは分からなかったのですが、複数の方が声をそろえてそうおっしゃっていたので、何か放射線と関係のありそうな何かがあるのかもしれません。「おしろい」の原料をとっていたという方もいらっしゃいました(鉛白のことか?)。
 ネットで調べたところ、雲母の産する鉱山のことをキラ山とも呼ぶようです。製鉄の際に添加する特殊な鉱物材料との説もあるようです。
 キラ山に関して、何か、ご存知の方がいらしたら、ぜひ教えていただきたいと思います。これらの試料は、すでに京都に送ってあります。はたして、どんな核種が検出されるのでしょうか?