薪を毎日、ストーブにくべる季節になりました。最初は小枝、次に粗朶(そだ)、だんだん少しずつ太くしていきます(注を追記:←スミマセン、この炊き方、間違いでした。興味のある方は良かったらコチラを参考にしてください)。
今の季節は、まだそれほど寒くないので、菌が入ってしまって朽ちかけてしまった薪や、虫が入ってしまったボロボロの薪、それにサクラやホオなど火力が弱かったり火持ちの悪い樹種など、B級品の薪を主に燃やします。でも、そんな中にもクヌギの粗朶が入っていたりするわけで、そんなのを見つけるとなんとなくもったいなくてなかなか燃やすことができず、ストーブの脇にストックされていたりします。
ちょうど娘の誕生日でもあり、かみさんが洋服を作るとのことなので、こちらはそんな粗朶を使ってボタンを担当させてもらいました。
↑まずは、とっておきのクヌギの粗朶をノコギリで輪切りにします。手作りのボタンの場合、必ずしも水平に切れていなくてもいいみたい。いい加減に斜めだったりしたほうが、なんとなく(完成してみると)味があって良かったりもします。写真のものは丸ノコで切ったのですが、わざとゆっくり切ると木が焦げて、それもまた面白かったりします。
↑次に穴をあけます。穴あけは最後でもいいのですが、でもこの時点で失敗する可能性もあって、最後に失敗するのが悔しい人はここで開けておいたほうが(精神的な)ダメージが少なくてすむかもしれません。
↑リョウブやカリンなど樹皮を残したほうが表情があっていい場合もありますが、クヌギやカシワはコルク質が部分が厚くてもろいので、外側のコルク質の部分はノミで荒削りしました。その後、両頭グラインダーのディスクに押し付けて面取りをします。押し付け方や押し付ける方向を工夫すると材が焦げて写真のような感じになります。
ところで、両頭グラインダーを使う場合ですが、軍手はしないほうがいいように思います。巻き込まれやすいので却ってケガをしやすいと思います。もしどうしても手袋をしたい場合は、立体裁断のピッタリフィットするタイプの薄手の革手袋を使ってください。回転系の工具を扱う場合、メガネやゴーグルはしたほうが賢明です。
↑ハンダ小手を使うと、こんな細工も可能ですが、あんまりやりすぎると子供っぽい感じで、素朴な感じがなくなるので、今回は周囲を焦がすだけにしまいした。
↑こうした工作をするための作業台……これも、燃やすのが惜しくなってしまった薪(玉切りにした際の半端材)でできています。鉄のパイプの先端部分をグラインダーでポンチのように研いで刃をつけ、あとはハンマーで丸太に打ち込むだけ。脚の長さの微妙な調整も容易だし、三本足だと不整地でもガタつかず便利だったりします。
↑ついでにこんなのも作ってみました。白っぽいのはクリの木の風倒木の芯の部分。茶色の方はミズキの小枝。流木の小枝で作っても良さそうですね。
↑そして最後に天ぷら廃油を塗って完成。