以前、紹介したら意外と評判が良かったので、ぐうたら農という農法?のカテゴリーを作ることにしました。で、今回はキャベツの話です。
普通、キャベツはひとつの苗からひとつしか収穫できません。でも、それではなんだかもったいない。キャベツを育てたことがあって、意外とぐうたらな人(残渣をすぐに片付けない人)はすでにご存知かもしれませんが、収穫後のキャベツの苗をそのまま放置しておくと、芽キャベツのようなキャベツの子供が切り口にたくさんできます。そしてこれはこれで、そのまま美味しくいただくことができます。
↑摘芯した子キャベツ。サッと茹でてマヨネーズ&醤油一滴、あるいはお味噌と共にちょっと焦がしていただくと、絶妙に美味しいです。
でもそのときに全部の子キャベツを収穫しない、というのがぐうたらの奥義。ひとつだけ残しておきます。すると、これが結構、ちゃんとに大きくなって少し小ぶりの大玉キャベツとして収穫できるのです。いつか紹介したタラノメと同じ。子キャベツ全部に栄養をまわしてしまうと全滅してしまいがちですが、ひとつを残してそこに集中させると、その子はかなり大きくなります。少し残酷なようでもありますが、競争を廃すと、こんなにも素直に成長する……との見方もできるかもしれません。ぜひお試しください。
↑収穫後のキャベツを放置しておくと、子キャベツがいくつか産まれます。それをこんな感じで、外側の葉っぱが残っただけの状態で、ひとつだけ残し、残りの子キャベツは摘芯します。これがコツ。
↑これは今朝、収穫の際に撮影した上の写真と同じ株の写真です。子キャベツは、数日でもう、こんなに大きくなりました。
キャベツの周囲でオオイヌノフグリに埋もれているのは、コスレタス(ロメインレタス)。自家消費用の場合は一度にそれほどたくさん必要なわけではないから、外側の葉っぱから順番にいただいていくと、抽苔(ちゅうだい=トウが立つこと)するまで、長く美味しくいただくことができます。
アブラナ科は強剪定に耐えるので、切り戻し法が有効で、キク科のレタスは周囲の葉っぱからいただくのが正解のように思います。