1年に1、2回、朝、目を覚まして窓をあけた瞬間、「あー、きょうは秋だなぁ」という日があります。そしてきょうがその日でした。
雨が空気中のチリを洗い落とし、空気は澄んで南の島のような抜けの良さ! なかなか思うように仕事が進まず、本当は外に出て秋を堪能しているような場合ではないのですが、でもこんな日、家の中にこもっているというのは難しい……。長く雨が続いた後なので、秋の虫たちがいっせいに活動をはじめ、仕事部屋の窓の外でチラチラ誘うのです。
写真は撮り損ねたのですが、きょうは今年初めてキベリタテハを見た日でもあります。午前中、ブッドレアには、ヒョウモンチョウがたくさん来ていました。そして夕方、今年初めてのアオバセセリを見ました。
↑これがアオバセセリ。弾丸のようなスピードでやってきて、弾丸のようなスピードで去っていきました。
↑夏の間、高山で避暑していたヒョウモンたちも、秋になって里に降りてきてくれました。
↑ブッドレアの常連でもあるジョノメチョウ。メスの羽根の色調と文様は、シックという言葉がピッタリ似合います。
↑このあたりにはホップが多く、クジャクチョウも比較的多く生息しています。羽化したての固体は特に美しい! 目を奪われます。
クサギに集まったオナガアゲハも圧巻でした。久しぶりの晴れ間を祝うかのように、絶えず数頭が、羽根をひらひらと優雅に舞いながらいつまでも乱舞していました。