完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


今生きているヒトが放射線への耐性を身につける方法


「天然の放射線と、原発事故によって人工的に作られてしまった放射線とは違う、というのは迷信です。天然の放射線と人工的な放射線とは放射線としては同じものです。自然界には天然の放射性物質がたくさんあります。それでもこうして生きているのだから安心してください」と、きょうもNHKの朝の番組の中で御用学者がしたり顔で語っていました。こんなことで安心を植えつけるのは、ほとんど詐欺に近いと私は思います。
 確かに放射性物質から照射されている放射線(アルファ線ベータ線やガンマー線)自体は天然のものも原発事故によるものも同じものです。しかし、天然の放射性物質、たとえば放射性カリウムと、今回の事故で放出された放射性ヨウ素とでは、体内に入った際に異なる動きをします。人工核種である「放射性ヨウ素」は放射性ではない普通のヨウ素と間違えて甲状腺に蓄えられてしまうのに対して、天然に存在する「放射性カリウム」は排出されやすく、放射性カリウム放射性物質としての半減期は125億年ですが、体内における生物学的な半減期は30日とされ、少なくともヒトの体には、一定量以上のカリウムを蓄えないような仕組みがあります。
 つまりこれは、生物にとって自然由来のものであろうと原発由来のものであろうと、放射線には同じように毒性(遺伝子を傷つけてしまうという性質)があるけれども、これまでの進化(淘汰)の過程で放射線を出す自然界にある物質天然放射性物質)を体内に取り込まないような仕組みができていた、ということでもあると思います。そうした仕組み(自然界に昔からある放射性物質を早期に排出するという仕組み)を持たない遺伝子をもった個体は、長生きすることができず、子孫を残す上で不利で、淘汰され、結果としてそうした天然の放射性物質の影響を受けにくい遺伝子を持った個体だけが生き残ってきた、ということでもあると思います。
 こうして放射性カリウムなどの自然界に昔からある放射性物質は、体内に取り込みにくい仕組みが作られたわけですが、放射性ヨウ素セシウムのようにこの世に突然登場した人工的な放射性物質に対してはそうした淘汰がこれまでに行われていないので、それらに対処する仕組みが生物の体にできておらず、天然の放射性でない同位体物質と区別することなく体内に取り入れられてしまいます。逆に言うとヒトも、遺伝子の多様性に優れた生物なので、今回のような原発事故がヒトの世代交代の時間的なスパン異常に長く、何度も繰り返して連続的に続けば、放射性ヨウ素甲状腺に取り込まないような仕組みを持った人だけが生き残り、放射性ヨウ素に対する耐性をヒトも獲得してしまうことになるかもしれませんが。
 しかし、もしそうした事態が起こるとなると、ヒトのように世代交代の遅い生物はとても不利です。モンシロチョウは1年に5回くらい世代交代を繰り返すことができます。しかも1固体が産む卵の数は100個以上です。そのため、殺虫剤を散布しても、たまたまその殺虫剤に耐性のある遺伝子を持った個体が生き残り、3年もするとその殺虫剤に耐性を持った個体が猛烈に数を増やし、モンシロチョウという種全体が耐性を持ってしまいます。一生のうちに子供を生む数もヒトとは100倍以上も違うので、ものすごいスピードで遺伝的な耐性を得ることができるのです。微生物や細菌などの世代交代のスピードはさらに速く、この種の環境変化にはより有利に対応できるとも言えると思います。
 ただ、残念ながらヒトには、そのような能力はありません。ではどうしたらいいか?ということを考えると、ヒトの場合は遺伝子に刷り込むのではなく、体の外にそうした機能を備えること。つまり、放射線測定器のような機械を使って、食品などが放射性物質に汚染されているかどうかを見分ける能力を身につけることが必要なように思います。
 とまあ、そんなわけで、放射線の測定器を作るというワークショップに参加させてもらいました。外径23mm、全長215mmというかなりぶっといガイガーミュラー管を二個備えた、比較的精度の高いガイガーカウンターを製作しています(とはいえ食品などはCPMの相対値でしか比較できないとは思うけど)。製作は思いのほか大変でまだ完成していません。ガイガーミュラー管の中に飛び込んできた放射線の数を数えるというのがガイガーカウンターの基本原理で、数を計算し、表示するマイコンの方の基板はどうにかできたと思うのですが、まだ本体の基板が未完成で放射線の数を測るには至っておりません。ちゃんとに完成できるのか?ちょっと心配な状況でもあります。うまく完成できたらその暁には、もう少し詳しく紹介させていただきたいと思っています。

↑1966年、中国で作られたガイガーミュラー計数管(このブログを見た方から教えていただいたのですが、J408と呼ばれる精度に優れた有名なGM管だそうです)を2個使用。管の内部には不活性ガスが充填されています。これに400Vという高電圧をかけます。その状態で管の中に放射線が飛び込むと内部の不活性ガスが電離され、電極間に電流が流れるのでそれを計測し、飛び込んできた放射線の数を測定する、という仕組み。

↑こちらは飛び込んできた放射線の数を数え、液晶に表示したりパソコンにデータを送ったりするための回路の基板。基本的にはマイコンが計算などの作業を行ってくれます。

↑素人なので、部品が分からず教えてもらった部品をひとつずつ紙に書いてパーツボックスに収納。これによってやっとどうにか部品の名前と形が一致するようになりました。なぜICの近くにコンデンサーがあるのか、などということも、今回初めて知りました。

ダイオードのリード線のあまりを切って、コードの先端にハンダ付けしそれを熱収縮チューブで包み、ソケットに接続するオスの端子を作っています。作業自体は清貧のハンダ工作のようでもあり楽しいのですが、回路などの理論を理解するのは、私の能力ではかなりたいへん。

↑これがガイガーカウンター本体の基板。ガイガー管に正確に400Vを供給するため基準電圧をコンパレーターで常に比較して監視し補正しています。こうした回路をフィードバック回路というそうで、迷走電流のようにフィードバックされるので、うまく作動しなかった場合、どこがおかしいのか見極めることがかなり難しいとのこと、製作過程でひとつひとつ確実に組み上げていく必要があります。

放射線測定器に関しての比較的新しい情報■

放射線の測定器に関して、こんなプロジェクトもあります。オープンソースにして多くの人が協力しあうことでリーズナブルな価格設定の製品も普及させようというプロジェクトです(昨晩はまだ70個予約の在庫があったのだけれど……人気のようですね)。ガイガーミュラー管を6個くらい増設可能なモデルがあったらいいなぁ。鉛板で囲った6面体それぞれにセットすることで、食品などの目安を知ることができたりしないだろうか? 



●また、自作派の人にはこんなサイトもあります。検品作業に追われ、なかなか在庫を確保するのが大変、とのことでしたが、とてもリーズナブルな価格で提供してくれています。家の近くなので今度、一度お訪ねさせていただき、取材させていただきたいと思っています。



●ペットボトルなどでお馴染みのポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)をベースとしたシンチレーション樹脂。それを使った放射線測定器の開発も進んでいるようです。これが完成すると、格安で手軽に測定可能な測定器が出回ることになりそう。ヒトの場合はこんな風に、外部に感覚器官を備えるという方法で、耐性を得るという方法が適しているのかもしれません。



●他にも長野の某メーカーでは、50万円を切る値段で、放射性核種まで特定できる食品検査も可能なシンチレーティングタイプのベクレルモニターを開発中、との話もあります。ちらっとデータを見せていただいたのですが、カリウムヨウ素の他、テクネチウム、トリウム、セレンなどの核種が検出できているようでした。