完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的でていねいな暮らし方が可能で、身近なところで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも一種の哺乳類として自然の生態系の中で
他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくて、いくらお金を得られたとしても、たぶんいつまでたっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうぞ、よろしく。


鍛えると硬くなるけど、もろくもなるという金属の話。


 炭素の含有量が多い鉄は、赤くなるまで熱し叩いたあと急激に冷却すると硬くなります。一般にこの種の鉄のことを鋼鉄と呼んでいます。クルマのレストアをしたり、刃物を作ったり、鉄で遊ぶことが好きな人にとっては、当たり前のことですが、こうして浸炭し、焼入れして鍛えてやった鋼鉄は硬くなるけど、その一方でもろくもなります。こうした現象のことを脆性劣化(ぜいせいれっか)、あるいは脆化(ぜいか)と呼びます。こうしたトラブルを防ぐために包丁などは芯材である鋼鉄を軟鉄で挟み込んでいたりするわけです。

 そんなわけで鋼鉄でできた原子炉の圧力容器は、加熱したり冷めたりを繰り返すことで脆化を起こしています。さらに原子炉の場合は、中性子が掃射されることによる中性子照射による脆性劣化という現象が加わります。そして、東大の井野教授が中性子照射劣化による全国の原子炉脆化のワースト7というのをあげていて、その1位が玄海原発だったりします。
 水で急激に冷やされると、脆化した金属はパリンとガラスのように割れてしまうことがあります。関西電力の社長は「原子炉容器はテポドンが当たっても大丈夫」と豪語しましたが、たとえミサイルが命中しなくても緊急冷却装置が働き、水で急冷されることで原子炉容器は破断の恐れがあるのです。福島でもそれを恐れて、急冷できず大惨事につながったとの見方もあります。そして、緊急冷却装置が働いた際、圧力容器が割れるという大惨事が起こる可能性が最も高いと指摘されている玄海原発がいま、再稼動されようとしているのです……。

↑↓閑話休題。とはいえ、鉄はとても素敵な素材です。異形鉄筋を熱し、曲げて、ちょっと叩いて作った洗濯物干しのフック。

↑熱して叩き、穴をあけ、真ちゅうのマイナスネジで留めます。

↑こちらは自然木と組み合わせた「えもん掛け」。軟鉄(足場用番線)であれば、熱しなくても叩くだけで、変形させることが可能。ちょっと鎚痕を付けるだけで、鉄は表情をがらっと変えてくれます。